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写真家から見た8Kの超高解像度映像の魅力写真家から見た8Kの超高解像度映像の魅力

写真家から見た
8Kの超高解像度映像の
魅力

数多くの場所で空間で、多彩なイルミネーションなどで空間を演出してきた長谷川喜美氏。
8K映像の立体感、空間の奥行き表現、光や色、音による再現性はどのように感じたのかを聞いた。

インタビュー ダイジェストムービー

空間演出家長谷川喜美氏

ベルベッタ・デザイン代表。「空気をデザインする」をテーマに、空間に関わる様々なクリエイションを手掛ける。近年の代表作として 善光寺インスタレーションを始めとする空間演出や、日産デザインセンター等の商業施設の内装からCI、プロダクト、グラフィックなど、多岐にわたる。

平面なのに映像として
奥行き感があるのが素晴らしい

はじめに、空間演出・空間デザインというお仕事について
ご説明いただけますでしょうか?

空間デザインの領域というのはすごく幅広くて、ディスプレイや、イベントなどのイルミネーションなど、店舗から常設、期間限定のものなど、いろんな分野にわたっています。いずれにしてもリアルな現場をデザインしているというのが共通点で、本物というところにこだわって、日々デザインしています。
空間をデザインするということは、空間でメッセージを伝えることだと思っています。そのメッセージというのはすごく繊細で、実際に空間を訪れた人たちに、どういう印象を与えるかというものに対し、私たちはクリエイティブを行っています。

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そうした空間をデザインされている立場として、
8K映像はどのように感じられましたか?

空間デザイナーとして、リアルなこと、本物ということにすごくこだわっています。でもやっぱりリアルな本物の現場を体験できる人というのは限られているんですね。その限られた人たち以外に見せるには、やはり再現性の高い、できるだけ本物に近い映像を見ていただくのが一番です。8Kの映像は、すごく奥行き感があって、空間が広がっていますね。ディスプレイって2Dじゃないですか。平面なのにその奥に映像として奥行き感があるというのは、素晴らしいと正直に思いました。
祭りの映像なども奥行きがあるし、光もすごくきれいでした。空間というのはすごく繊細なので、いろんな要素がうまく調和して美しい空間になっていきます。その点の再現性もすごく高いなと思いました。

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人間の目に近い気持ちの良い空間

具体的な色や光、質感などの表現についてどのように感じられましたか。

デザイナーにとって色はすごく重要なファクターなんですけれど、色の繊細なところまで表現できていますね。色だけじゃなくて、マテリアルとか質感とか、そういうものがすごく美しかったのは驚きました。色と質感と相まって初めてそこに広がる世界というのがあるんです。
祭りの映像やガウディの建築作品、それから着物ですとか、繊細なところまで、詳細なところまでものすごく鮮明に映っていて、再現力というか、今までの映像の概念を超えていました。これにはものすごく驚きました。
空間というのはすごくいろんな要素が影響しあって作られているもので、微妙な調和というか、共鳴で成り立つんです。8Kの映像は、人間の目と違う極端なものではなくて、人間の目に近い気持ちの良い空間がその中に広がっているなと思いましたね。

ご自身が作られているイルミネーションやデザインされた空間を
8Kで撮影することで、再現できそうだと感じられましたか?

すごく再現できそうですね。我々の仕事は、光と音の演出のプロジェクトがすごく多いんです。しかもテンポラリーで期間限定のものが多いので、記録の映像を残さないと何もなくなってしまうんです。やっぱり写真ですと演出の再現性がほとんどないので、普段から映像で残すようにしているんですが、8Kの映像は本当にその場に自分が立っているかのような再現力で、素晴らしい可能性を感じました。
空間の光を映像で再現するのはすごく難しくて、実際のリアルな場ですと、柔らかい光とか強い光とか様々な光を使い分けていろんな表現をしているんです。でもそれが写真や映像になった途端、極端な見え方になって印象がものすごく変わってしまうんです。8Kの映像を見たとき、これならリアルな再現ができるんじゃないかと期待がふくらみました。
また音もすごく重要なファクターで、8K映像は音もとても良くて、臨場感がありますね。実際に自分がその場に立っている没入感というか。奥行きのある8Kの映像に、プラスして音の素晴らしさによってさらに没入感が出て、空間が広がっているかのように感じられます。

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イマジネーションが広がっていく

こうした8Kの進化によって、
空間デザインでの中で使ったりする可能性はありますか?

いろんなカテゴリーの空間デザインをさせていただいているんですが、物理的に空間がもともと狭いプロジェクトとかもあるんです。そこにこの8K映像を使うことによって、新しい空間がその奥に広がっているような見せ方で物理的な狭さを軽減できるんじゃないかと思いました。今までは、ここまでの奥行き感というのはなかなか映像で見られなかったので、リアルな空間と映像の中の空間というものを複合的に使ったデザインができるようになっていくんじゃないかなと思いました。
たとえば限られたスペースの中で8Kの映像を使い、奥行き感がある空間を作ります。そこに鏡を使い、鏡と8K AQUOSで無限の空間がその奥に広がっていくような、そんなギミックみたいなことも、このクオリティだったらできるんじゃないかなと思いました。
この映像を見るといろんな可能性を感じますし、たぶんそれは私だけじゃなくて、見た人みんながいろんな可能性を感じるんじゃないかなと思いました。映像を見ることによって想像力というかイマジネーションが広がっていくというのは、クリエイティブをやっている人間にとっても、うれしいことですね。

長谷川さんは善光寺などとても大きい場所での演出もやっていらっしゃいますが、そういった奥行き感も表現できそうですか?

屋外のプロジェクトに関しては、スケールがすごく大きいので、奥行き感もすごく広がっていくんです。ねぶたとかサグラダファミリアなどの映像を見たときに、すごく離れていても奥行き感が出ていますね。大型の屋外プロジェクトでも、そこの光や音なども複合的に調和して見せられるのではないかと思います。
善光寺のイベントも、10日間の開催期間中にみなさんに来ていただけるわけではありません。そうすると実際に体験していただける方というのはどうしても限られてしまうんです。でもこの8Kで映像を撮っていただいたら、その記録がずっと残せるんだなというのは、見ていて感じました。
クリスマスとかもそうなんですけど、音と光のプロジェクトはテンポラリーな仕事になることが多いのです。終わると本当に何もなくなってしまうので、この映像があればずっと記憶に変わらない形で留めていけるんだなと、ちょっとうれしくなりましたね。

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五感に訴えるメッセージを
届けられる映像

8Kになると映像でもリアルに近づいていると?

そうですね。空気感というか、奥行き感と光の美しさなどが本当にすっごくリアルなところに近づいてきているというのは、今日すごく驚いたところですね。
たとえば光と色にはすごくこだわっていて、イルミネーションでいうと、同じシャンパンゴールドという色のイルミネーションを使いたいなと思っても、メーカーによってちょっとずつ色彩の差異があるんですね。なのでいろいろなメーカーから取り寄せて、色の検証をするんです、これまでの記録映像だと、結局似たような色になってしまうんですけど、このクオリティだったらそこまで表現できるんじゃないかなと思いました。

こだわりというのは、光と色のほかにも何かおありですか?

私たちは「空気をデザインする」というのをデザインコアにしていて、来た人に対して、空間がメッセージを作るという考えが、中心にあるんです。デザインというと形のあるものを作っていくというイメージがあると思うんです。でも有形無形は関係なく、五感に訴えるようなメッセージを空間で作り出すんです。
形のあるものだとすごくわかりやすいと思うんですね、視覚的に出てくるので。でも私たちは、柔らかい光だったり、繊細な音だったり、細かな色彩だったりっていうものを複合的にあわせて空気を作り出しているんです。そうして私たちがデザインした空気を、8K映像ならいろんな人に伝えていってもらえるように思いました。

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長谷川さんにとって、空間演出っていうのはどういうものでしょうか。

空間演出っていうのは、本を読んだ後の読後感に似ているなと思っています。いい本を読んだ後って、自分の中にすごく強い印象が残ると思うんですね。その印象を、心に残るような空間をどう作れるかというのが我々の仕事だと思います。
そして、今までは現場に来た人たちだけが感じられたことが、8Kの映像だったら、その場に来なくても、いろんな人たちに感じてもらえるんじゃないかなって思いました。可能性がすごく広がりますね。

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