除電特化型プラズマクラスターイオン発生機:アマツバメの翼形状でフィルターをつけても豊かな風量を実現。

テクノロジー:アマツバメの翼形状応用ネイチャーファン(回転翼&固定翼)

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開発の背景

はじまりは、企画部からの「除電機の小型タイプを商品化したい」という要請から。ただ、シャープは後発メーカーとして除電機市場に参入するため、“小さい”だけでなく、もっとインパクトのある独自特長が必要だった。“市場にインパクトを与える特長は…”と模索する過程で、ホコリの付着低減というニーズを発見。ホコリの付着を低減するにはフィルターを搭載すればいいのだが、そうすると圧損が増大するため、風量が減少し、除電性能が悪化してしまう。クリーンと高速の両立。この相反する課題を解決する手段としてドライヤーやエアコンの室外機で実績のあったアマツバメの翼形状を応用するネイチャーファンの開発に至った。

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応用パーツ:ネイチャーテクノロジーの採用でパーツはここまで変わりました

一般的なプロペラファン

シンプルな1枚のプロペラファン。

アマツバメの翼形状応用 ネイチャーファン

回転翼と固定翼、2枚のファンにアマツバメの翼形状を応用。大風量かつ高効率で、断然圧損に強い!

効果:フィルターの圧損に負けない、豊かな風量を実現。

高速除電は機種選定時の最重要ポイント。吸い込み側の回転翼を、アマツバメの翼形状を模倣することで空気抵抗を極限まで低減して高速化し、大風量・高効率化を実現しました。ただし回転翼の高速化により、流れる風の回転速度成分(回転エネルギー)が大幅に増大するため、回転翼だけだと風のエネルギーがロスしてしまいます。
そこで、回転翼のさらに吐き出し側に、これもアマツバメの翼形状を模倣して空気抵抗を極限まで低減した固定翼を設置し、回転翼がつくり出した強い回転エネルギーを、流れの主流方向に風を押し出す力(静圧)に効率よく変換することに成功しました。フィルター取付時も2.2秒の高速除電を実現しました。

グラフ:一般的なプロペラファンとの比較
  • 本データは開発中のモデルを用いたシュミレーションです。実使用状態とは異なります。
ちょこっと裏話:直径が8.5cm、2つのファンを合計した厚みが6cmという小ささで高速除電を実現するのは、結構大変なことです。お手本にしたアマツバメは、空気抵抗を極限まで低減した翼形状で、小さな翼でも鳥類最速と言われる高速飛行を実現しています。小さなファンでも大風量を実現することができたのは、空気抵抗の低減にとことんこだわったから。この小さな除電機の中には2羽のアマツバメががんばってくれているんです。
お手本にした動物の、ココがすごい!
鳥類最速、時速160キロで飛ぶ、アマツバメ

飛びながら眠ることも出来るほど、空中を飛ぶことに特化したアマツバメ。長い翼を広げて自由自在に、しかも高速で飛んでいます。 全長は約17センチ〜20センチ、翼を広げた長さは43センチ〜54センチ程で、体の割に大きい翼を持ち、飛ぶ姿は、まさにブーメランのよう。飛ぶことに特化したためか、脚で歩いたり羽ばたいて飛び立ったりはできません。

翼を広げて飛ぶ姿は、まるで黒い鎌のよう
小さなボディでクリーン除電:IG-251JF

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