SHARP

究極の「映像品質」というチャレンジ

シャープは、「高画質」「高音質」「デザイン」など細部にまで独自の技術を駆使し、臨場感あふれるリアルな映像体験の提供にこだわりました。なかでも、「AQUOS 4K」が目指したのは、AQUOSブランドのフラッグシップに相応しい究極の「映像品質」です。

リアルな表現力を求めて

「4K」は、デジタルシネマとほぼ同水準のクオリティで、地上デジタル放送で使用されている色域の標準規格(BT.709※1)を超える色表現力が求められます。「リッチカラーテクノロジー」は、この色域をデジタルシネマのレベルまで拡大することで、4Kの持つリアリティを再現する技術です。

ここには、シャープの“色”に対する設計思想が詰め込まれています。派手な色を使って、きれいに見せるのではなく、自然の色をそのまま”リアル”に表現することです。
新型LEDバックライトを用いることで、色域は拡がりますが、それだけでは、“リアル”な色を実現できません。AQUOSは、フルハイビジョン(2K)の時代から、表現が難しい色を再現する技術の開発を積み重ねてきました。AQUOSのさらなる画質向上への取り組みと「4K低反射パネル」の採用など、技術を結集させたことにより、「AQUOS 4K」はリアルな表現力を手に入れました※2

※1 :1990年に標準化されたデジタル放送(HDTV)の映像信号フォーマット。
※2 :「リッチカラーテクノロジー」搭載機種(UD20ライン/US20ライン)

“ハリウッド画質” へのチャレンジ

「THX®(ティー・エイチ・エックス)」のロゴが入った、「THX」社認証の映画館は全世界で2,000以上。制作者の意図した映像やサウンドが忠実に再現されます。『映画館での感動や臨場感を、ぜひリビングで味わってほしい』との思いから、「AQUOS 4K」ハイエンドモデルの<UD20ライン>では「THX 4Kディスプレイ規格※3」の認証を取得する取り組みを進めました。

「THX 4K ディスプレイ規格」 へのチャレンジ

「THX」は、ハリウッドが認める映像品質規格。審査項目には、パネル性能・動画加工・色の正確性などがあります。部屋の明るさや映画の内容など様々な環境に合わせて「THX」の規格をクリアしていかなければなりません。そこで、「THX」の基準を再現する専用のモニタールームを用意することから始めました。
パネル性能については、「画面の中央から端までの明るさが均一であること」が審査ポイントの一つで、「THX」の厳しい審査をクリアするのは容易ではありませんでした。テレビ本体内部の設計を見直すとともに、どの部分も歪みが出ないよう真直ぐにし、さらに、バックライトを配置する位置や数などミクロ単位での試行錯誤を繰り返しながら、均一になる最適な位置を見つけ出しました。
色の正確性については、一色ずつ、何万点ものデータを出し、チューニングを繰り返しました。開発時だけでなく、工場での組立ての際も1台ずつ調整をしています。
こうした様々な対応を積み重ね、「THX社」の専任のエンジニアと400項目以上の厳格なテストを、1カ月以上かけて一つずつクリアしていきました。
その結果、<UD20ライン>は「THX 4K ディスプレイ規格」の認証を取得することができました。
「AQUOS 4K」の「THX」モードで映画を見ると、光が差した時のやわらかい感じや、肌の色、空のグラデーションや夕日など、色合い・画質が本物を見るように自然に表現されています。まるで映画館にいるかのような感動です。

※3:THX 4K Display Certified Program, 2D映像表示時の認証取得。THXおよびTHXロゴはTHX.Ltd.の登録商標です。

● 「AQUOS クアトロンプロ」でもハイビジョン映像(2D)での、THX ディスプレイ規格の認証を取得しています。

● THXおよびTHXロゴはいくつかの法域で登録可能なTHX.Ltd.の登録商標です。無断複写・転載を禁じます。

4Kの視聴体験をどこよりも早く

2014年11月時点で、ご家庭で「4K試験放送」と「4K映像ネット配信」がそのままの高精細で楽しめるテレビは「AQUOS 4K」だけです。リビングに4K映像の感動を届けるため、シャープは様々なチャレンジを行いました。

業界初、「4K試験放送」・「4K映像ネット配信」への対応

当社は、2013年に「AQUOS 4K」第1弾の<UD1ライン>を発売しましたが、インフラがまだ追いついてない状況にあり、4Kのクオリティを楽しめるコンテンツは映像ではなく写真でした。その美しさは際立っていたものの、やはり動画を4Kで楽しんで欲しいとの思いがありました。
シャープには、”世界初”など業界に先駆けて多くの製品を提供してきた「モノづくり」のDNAがあります。
目指すべきは、「どこよりも最初に4K視聴体験を提供する」こと。レコーダーを担当する事業部門と協調して、4K試験放送受信用チューナーを搭載した世界初※4の4Kレコーダーと、4K放送の標準規格に適合した「AQUOS 4K」の開発を急ぎました。「どこよりも早く」との想いで、関連部門間の連携を密にするとともに、開発のパワーを結集。4K放送の標準規格への対応をいち早く進め、2015年3月からの4K放送開始(スカパーJSAT)に先立って本年6月からスタートした4K試験放送(Channel 4K)の開始に、「AQUOS 4Kレコーダー」<TU-UD1000>と4K対応液晶テレビ「AQUOS」<UD20ライン>の発売を間に合わせることができました。

また、有線でも4K配信が10月27日からスタートしました。(株)NTTぷらら社が提供する「ひかりTV 4K」のビデオオンデマンド(VOD)配信サービスです。当社は、(株)NTTぷらら社と開発段階より連携していたため、業界初※4の「ひかりTV 4K」対応機器となる<UD20ライン>を商品化することができ、サービス開始にあわせて視聴が可能となりました※5。「フレッツ光ネクスト」と「ひかりTV」の両方を契約すれば、「AQUOS 4K」本体だけで4K映像をどこよりも早くお楽しみ頂けます。

※4:2014年5月20日現在。4Kレコーダーもしくは4K対応テレビとして。
※5:対応機種(UD20ライン/US20ライン/U20ライン)

デザインや音でも最高峰を目指して

AQUOS最高峰の「AQUOS 4K」は、美しいデザインとハイクオリティな音響体験の融合にチャレンジしました。

デザインへのチャレンジ

<UD20ライン>で映像を見ていると、画面だけが浮いているような不思議な感覚になります。これは、ミラー仕上げのスタンドにテーブルの色が映り込み、スタンドの存在が見えなくなる「ミラー効果」によるものです。スタイリッシュなデザインだけでなく、インテリアに融合させることで、お客様が画面に より没入できるよう配慮しました。「画面への没入感」をキーワードに、画面周りのフレームを極力細くノイズレスにする表現に徹し、画面を支えるスタンドも極力小さくスタイリッシュなデザインにしました。
技術の向上によってどんどん細くなるフレームとのバランスを取りながら、コンテンツに より集中できる環境づくりを、デザインで実現させることができました。

音質へのチャレンジ

<UD20ライン>を筆頭に、4Kの高画質に相応しい音響を提供する「AQUOS 4K」。音質でも最高峰を目指しました。

近年、ホームシアターが一般的になったこともあり、テレビとは別にサウンドバーと呼ばれるスピーカーシステムを後から設置されるお客様が増えています。テレビ単体で臨場感のある視聴環境を提供したいとの思いから、<UD20ライン>には2.1ch 3ウェイ8スピーカーシステムを搭載しました。スピーカーの配置をどうすべきか?ディスプレイ部の浮遊感を失うことなく、従来以上に迫力ある音が出るという理想を実現するために、スピーカー部をディスプレイ部から独立させたサウンドバー構造を採用し、サブウーハーをディスプレイ背面に取り付けました。まるで画面全体が鳴り響くような自然な印象で、ライブ映像から映画まで、AQUOS単体でもホームシアターのような視聴環境でお楽しみ頂けます。

“今できる最高”のもっと先を - 8Kへのチャレンジ -

“今できる最高”のもっと先を。シャープは更なる映像品質を求めて、8Kへのチャレンジを始めています。
2014年10月に開催されたアジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」で、「フルスペック8Kディスプレイ」を参考出品。「CEATEC AWARD 2014 総務大臣賞」を受賞しました。世界で初めて※6フルスペックの8Kスーパーハイビジョンに準拠した「フルスペック8K液晶ディスプレイ」です。2011年5月に日本放送協会(以下、NHK)と共同で、世界初※7の8K対応85V型液晶ディスプレイ※8を開発して以来、NHKが保有する知見やノウハウを提供いただきながら開発を進めています。
シャープは、8Kの技術を惜しみなく「AQUOS」に注いでいます。

「AQUOSクアトロン プロ」は 、フルハイビジョン(2K)でありながら、「超解像 分割駆動エンジン」を搭載し、4K相当※9の高精細表示を実現しています。
そして「AQUOS 4K」は限界を、想像を、そして今までのAQUOSを超えた映像体験を提供します。
これからも、さらなる高みを目指して、シャープのチャレンジは続きます。

※6:2014年10月7日現在、当社調べ。 ※7:2011年5月19日当時、当社調べ。
※8:8Kスーパーハイビジョン対応直視型85V型液晶ディスプレイ
※9:水平3,840×垂直2,160画素の解像度チャートによる当社で定める輝度信号の解像度評価において。
4K液晶パネルを使用した製品ではありません。

シャープのテレビの歴史

  1. 1953
    国産第一号テレビ<TV3-14T>の量産開始
  2. 1987
    TFT液晶モジュールを組み込んだ3型液晶カラーテレビ<3C-E1>発売
  3. 1991
    世界初の壁掛けテレビ「液晶ミュージアム」開発
  4. 2001
    21世紀の「わが家のテレビ」AQUOS(第1号機)発売(誕生)
  5. 2004
    フルスペックハイビジョンパネル搭載(当時)世界最大サイズ 45V型AQUOS発売
  6. 2010
    3原色から4原色へAQUOSクアトロン発売
  7. 2013
    AQUOS 4K第1号機<UD-1ライン>発売
  8. 2014
    AQUOS 4Kが3ライン7機種へ

60年のチャレンジ、そして次は8Kへ。

前へ

1/6

次へ