CSR・環境

生物多様性保全/地域とのコミュニケーション

生物多様性保全への取り組み

事業活動と社会貢献活動を通じた生物多様性保全

シャープは事業活動のさまざまな場面で生物多様性に影響を与え、また生態系による恵みを受けていることから、事業活動と社会貢献活動を融合したハイブリッド型アプローチで生物多様性保全に貢献する取り組みをグローバルに展開しています。

2009年度には「シャープグループ生物多様性の保全と持続可能な利用を巡る方針」に基づく取り組み指針として「シャープ生物多様性イニシアチブ」を策定しました。このイニシアチブでは、生物多様性について分かりやすく解説するとともに「事業活動を通じた取り組み」と「社会貢献活動での取り組み」の両面からの具体的な推進施策をまとめています。

生物多様性保全の取り組み領域

取り組み事例

生物多様性保全の取り組み(天理工場)

天理工場(奈良県天理市)では、敷地内にある古墳群で生物多様性保全に取り組んでいます。開発や乱獲で山野から減少した希少野生植物「ササユリ」が古墳内に自生しており、育成・保護するため枯れた竹や雑草の処理など、定期的な整備活動を行っています。

ササユリ自生・育成区域の整備活動

希少野生植物のササユリ

取り組み事例

海外における生物多様性保全の取り組み(SATL)

タイの生産拠点SATLでは、地域と連携した生物多様性保全の取り組みを進めています。生物多様性の保護と環境保全のため、飼育した鳥類を放鳥したり、繁殖した魚を地元の運河へ放流したりする取り組みを行っています。2017年度は鳥類約20羽、魚約10,000匹を自然にかえしました。

飼育した鳥を空へ放鳥

繁殖した魚を運河へ放流

地域とのコミュニケーション

工場見学会やイベントへの参画、環境教育などを通じて、地域とのコミュニケーションに努めています。三重工場(三重県多気郡)と亀山工場(三重県亀山市)では、三重県環境学習情報センターほか主催の環境イベント「夏のエコフェア2017」に合同で参加し、絶滅危惧種の保全の取り組みをテーマに出展しました。また、タイの生産拠点SATLでは、地域の学生を対象とした環境教育を水族館で実施、従業員が講師となって生物多様性保全をはじめとする環境問題について教育を行いました。

絶滅危惧種の保全の取り組みを合同展示

水族館で環境教育を実施

これらの活動を継続していく中、2017年度は環境省と一般財団法人 地球・人間環境フォーラムが主催する「第21回環境コミュニケーション大賞」環境報告書部門において、三重工場が「優良賞」を受賞しました。4年連続(7回目)の受賞となります。

表彰式の様子