CSR・環境

水資源の有効活用

水資源の有効活用

  • ※ 自己評価 ★★★:目標を上回る成果があった ★★:目標を達成 ★:一定の成果があった
2017年度の目標 2017年度の実績 自己評価
受水量原単位改善率:22%
(基準年:2012年度)
受水量原単位改善率:12%
(基準年:2012年度)
2018年度の重点取り組み目標 受水量原単位改善率:20%
(基準年:2012年度)

シャープグループの受水量の削減と循環利用の推進

シャープは貴重な水資源を有効利用するため、受水量の削減と循環利用に取り組んでいます。2017年度のシャープグループの受水量は前年度比1%削減(-0.1百万m3)となりましたが、2012年度比の受水量原単位の改善率は12%にとどまりました。

液晶ディスプレイの製造で大量の水を使用する亀山工場(三重県亀山市)や三重工場(三重県多気郡)では、工程排水を全量回収して再利用するクローズド・システムを導入しています。こうした取り組みにより、シャープグループは水の循環利用率60%以上を維持しています。

今後は、水の有効利用に継続的に取り組むとともに、事業拡大に伴う効率向上を目指します。

  • ※ 循環利用率 = 循環利用量 ÷(受水量+循環利用量)

受水量の推移

受水量原単位の推移(2012年度基準)

受水量の地域別内訳(2017年度)

循環利用率の推移

取り組み事例

「クローズド・システム」による水のリサイクル

三重工場(三重県多気郡)では、液晶ディスプレイの生産で使用する大量の水を半永久的にリサイクルする「クローズド・システム」を採用しています。 生産工程で発生した排水には化学薬品が含まれているため工場外へ放流することなく全量を回収し、微生物の力で化学薬品を分解する「生物接触ろ過」、フィルターなどでのろ過、純水製造装置での純水製造を経て繰り返し生産に使用しています。

クローズド・システムの流れ

取り組み事例

雨水タンク活用による受水量削減の取り組み(マレーシア)

マレーシアの生産拠点SMMでは、上水の削減を目的として雨水タンクを活用しています。工場に設置したタンクに雨水を貯蔵し、空調用の冷却設備や洗面所に使用しています。この取り組みにより、年間で約7千m3の上水を削減することができます。

工場に設置された雨水タンク