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第三者意見/第三者意見を受けて

シャープ サステナビリティ レポート 2013
第三者意見

神戸大学大学院 経営学研究科 教授 國部 克彦

<略歴>
専門は社会環境会計、環境経営、CSR経営。
株式会社環境管理会計研究所取締役、日本MFCAフォーラム会長。
ISO/TC207/WG8(MFCA)議長。
経済産業省、環境省関係の各種委員等を歴任。
著書に『マテリアルフローコスト会計』(日本経済新聞出版社)、『環境経営・会計』(有斐閣)などがある。

戦略性が明確なサステナビリティ経営

 日本企業のサステナビリティ報告書は欧米では、企業の戦略性があまり見えないと言われています。しかしシャープの報告書では、「経営理念、経営信条を原点として、社会的責任を果たします」と冒頭に記されており、経営理念と明確にリンクされています。さらに「社会から必要とされる企業へ」という戦略性も明確で、事業経営と一体となったCSRを推進されようとしています。このことは、非常に重要な特徴として、高く評価すべき点と思います。今後は、中期経営計画と有機的に連携することで、サステナビリティ経営の成果を大いに高めてほしいと希望します。

「エコ・ポジティブ カンパニー」から「環境共有価値の拡大」へ

 シャープはこれまでエコ・ポジティブ カンパニーをめざして、多大な努力を傾注されてきました。その成果は十分に達成されてきたと評価できます。そこで次の段階として、サプライチェーン全体で環境保全活動を推進する「環境共有価値(GSV:Green Shared Value)の拡大」という新しい目標を設定されました。このような姿勢は、環境経営の焦点が一企業単位からサプライチェーン単位へと拡充する世界的動向に適合しているだけでなく、GSVという新しい評価指標を開発されている点で特筆に値します。GSVは単なる結果指標ではなく、各活動目標にブレークダウンできる点でも優れています。今後は、GSVをシャープのサステナビリティ経営のKPI(Key Performance Indicator)として、展開されることを期待しています。

社会的価値の創造へ向けて

 シャープでは、従業員対応、ワークライフバランス、企業市民活動、地域社会への貢献など、社会的活動に関しても、国内外で積極的かつ広範囲に実施されています。今後は、このような社会的な活動を統合されて、「社会的な価値創造」のような一段階上位の目標を設定されてもよいかもしれません。製品を通じて社会に貢献すると同時に、地域社会の価値向上にも資することで、真に社会から必要とされる企業になれると思います。そのためには、様々な媒体を通じたステイクホルダーとの積極的なコミュニケーションが必要ですし、それが社会の活性化につながることでしょう。また、シャープが力を入れている社会活動については、是非その方法をモデル化して、他社にも参考となる姿を提示していただければと思います。

第三者意見を受けて

コーポレート統括本部 CSR推進部 部長 澁谷 明典

 当社のCSR取り組みの考え方に対しまして、戦略性が明確で事業経営と一体となったCSRにつながると高く評価いただくとともに、新環境方針「環境共有価値の拡大」につきましても、優れた内容であり、これからの展開を期待するとのお言葉をいただきました。私たちの方向性が適切であるものと意を強くし、これからの活動を推進いたします。

 一方で、ご提案いただきました「社会的な価値創造」のような一段階上位の目標の設定、そのための地域社会の価値向上、ステイクホルダーとの積極的なコミュニケーションのさらなる推進などにつきましては、これからの時代に事業を展開する上で大切な指針ととらえ、今後の取り組みに活かして行きたいと存じます。

 國部先生の貴重なご意見を励みに、真に社会から必要とされる企業をめざし、努力してまいります。

2013年8月

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