取組事例3 使用済み製品のリサイクル
廃プラスチックの「クローズドマテリアルリサイクル」技術の開発
天理工場では、資源循環型社会への貢献に向け、使用済み家電製品から回収したプラスチックを新しい家電製品の部材として何度も繰り返し再生利用する「クローズドマテリアルリサイクル(CMR)」の技術開発に取り組んでいます。
- 3世代にわたりリサイクルされています
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家電製品に使用されるプラスチックには物性だけでなく、耐久性や安定した品質などより高い品位が求められます。そこで、リサイクル工場に協力いただき、きめ細かく選別回収された廃プラスチックを、独自処方で新品同様の特性に改善し新しい製品に使用しています。再生されたプラスチックの使用量は累計1万2千トン(2015年3月末時点)に達していて、最初に回収した廃洗濯機のプラスチック水槽は、すでに3世代にわたりリサイクルされています。
環境リサイクル企画部 福嶋 容子
再生プラスチックの使用例と使用量の変遷
- ※1 ポリプロピレン
- ※2 ポリカーボネートとアクリロトリル・ブタジエン・スチレンの混合材
- ※3 ポリスチレン
- 高機能性プラスチックの開発に注力しています
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再生プラスチックの使用量拡大に向け、PPからPS、そしてPC+ABSと適応するプラスチックの種類を増やすとともに、混合プラスチックから純度の高いPPを回収する技術も開発しました。
また、さらなる用途拡大のために、難燃性や抗菌性などを付与した高機能性プラスチックの開発にも力を注いでいます。環境リサイクル企画部 戸田 明秀