穴なし=節水×清潔?
実際、穴なし槽はどれくらいの節水ができるのでしょうか。
鈴木:穴なし槽は、洗濯槽と外槽の間のムダ水を節約できますので、洗濯1回あたり約35リットル※1、年間で約12,000リットル以上も節水できるんです。これはお風呂約2か月分※2の節水にもなるんですよ。
■ムダ水カットで大幅に節水
- ※1 穴あり槽の使用水量は、ES-PU11Bの洗濯槽に穴があった場合に外槽にたまる水量にて算出
- ※2 一般家庭で使用される1回あたりの浴槽の水量を約200リットル(国土交通省節水小辞典より)として算出
他にも洗濯槽の外側の汚れを気にしなくていいのも穴なし槽の特徴ですね!
鈴木:洗濯槽の外側って黒カビや汚れが発生しやすいんですが、穴なし槽は、もちろん穴がないため汚れが洗濯槽内に入ってきません。衣類をいつも清潔な水で洗うことができるんです。更に、脱水の水を利用して毎回槽の外側を上から洗い流しているんですよ!だから洗濯槽の外側に汚れが付きにくくなっています。
■穴なし槽と穴あり槽の比較
前川:ここでちょっと豆知識を。普段あまり目にする機会はないんですが、洗濯槽を覆っている外槽はプラスチックでできていまして、実はこのプラスチック、使用済みの洗濯機から回収した再生プラスチックを使っているんです。しかも何度も繰り返しリサイクルしているのに新品のプラスチックと同じくらいの品質なんですよ。
なんと。見えないところでリサイクルにまで配慮しているとは。こちらも驚きです。 ( ..)φメモメモ
ところで、なぜ繰り返してリサイクルしているのに、高品質が保てるのですか?
前川:実は、ここにも穴なし構造が関係しているんですよ。通常、外槽のプラスチック部材は水や洗剤、漂白剤、柔軟剤などと接触するため劣化しやすい環境にあります。穴なし構造の場合、外槽が、水や洗剤などと接触する機会が大幅に低減し劣化が抑制されます。よって高品質を維持しながら何度も繰り返しリサイクルすることができるんですよ。
■再生プラスチック採用の外槽
省エネとフタに自信あり
前川:穴なし槽は乾燥時にもメリットがあります。穴がないため温風を外槽に逃がしません。洗濯槽と投入口をつなぐパッキン、さらにフタにもパッキンをつけることで密閉性が高く、効率の良い省エネ乾燥を実現しています。
斎藤:穴なし槽で熱が外槽に逃げないから、内フタをなくして投入口を広くしました。毛布やカーテンなど大きな洗濯物もスムーズに出し入れすることができます。面倒だった内フタの開閉が省けますので、使い勝手が格段に良くなっています。
デザイン担当の斎藤さん
■密閉性が高く効率的な省エネ乾燥
センサーと超音波ウォッシャーで時短&エコ
前川:使い勝手と言えば、当社の洗濯機には自動的に節水や洗濯時間の短縮につながる機能も搭載しています。洗剤には大きくわけて液体洗剤と粉末洗剤がありますよね。実は、洗剤の種類によって洗濯水の透明度が違うんです。それをセンサーが見分けて、水の透明度によってすすぎ回数を自動的に1回に減らします。節水と同時に洗濯の時間も短縮できるんです。
意識することなく賢い洗濯ができるわけですね!! (@_@)
ところで、今回の機種に新しく追加した機能と言えば何でしょうか。
鈴木:「超音波ウォッシャー」を搭載しました。ワイシャツの皮脂汚れなど、ガンコな汚れは水流だけではなかなか落ちにくいです。そこで、超音波ウォッシャーで洗濯前にガンコな汚れを予洗いする新しい洗濯スタイルを今回提案したいんです。更に、超音波ウォッシャーで予洗いした後、10分洗濯コースで洗濯することで、さらに節水と時短につながります。
■超音波ウォッシャーで予洗い
衣類を水につけてなぞるだけなので使い方も簡単ですね。アルミニウム製の本体も上品でいい感じです。
綺麗にする爽快感をデザインで表現
この洗濯機、スタイリッシュなガラストップでとても格好イイですね! (๑•̀ㅂ•́)و✧
斎藤:洗濯して綺麗になった服に袖を通す時って嬉しい気持ちになりますよね。「綺麗にするモノはそれ自体が綺麗であってほしい」という思いを込めて、できるだけシンプルで凸凹のないカタチを意識してデザインしました。光沢のあるガラストップは傷がつきにくく、汚れもサッと拭けていつまでも美しく使っていただけます。
先程から気になっていたんですけど、操作パネルが見当たりませんね。。。
斎藤:今回の機種は操作パネルをガラス面と一体化しました。電源を入れると必要なキーが光って浮かび上がります。ちょっとタブレット端末っぽくないですか?今回同時に発表したドラム式洗濯乾燥機ES-P110も同じデザインの考えで統一しています。見た目の美しさと軽快な操作性の両立を目指しています。またフタを開けた中もスッキリ段差のない綺麗な形状にすることができました。