写真:集合写真

安心して長くつきあえる、人にやさしいスマートフォン スマートフォン AQUOS sense

シャープの環境に配慮したモノづくりへのこだわりや開発の苦労話を開発担当者に聞く、シリーズ「ココにもエコ」。今回はスマートフォン<AQUOS sense>の企画・開発を担当した3人にお話を伺いました。
(聞き手:「ココにもエコ」編集担当)

お手頃で高コスパ!新スタンダードスマホ

おかげさまで当社は2017年、Android™搭載スマートフォン国内販売数No.1になりました。
特に「AQUOS R」と「AQUOS sense」は、それぞれのシリーズで100万台出荷を達成するなど、大好評です\(^o^)/

平嶋(商品企画担当):いろいろと調査する中で、最先端モデルはいらないけれど、お手頃な価格でちゃんと使えるものがほしい、というニーズが高まっていることがわかってきました。ファッションで言うと、パリコレに出るような高級ブランドだけではなく、高品質かつお手頃価格のベーシックブランドのものを選べるように、スマホにもお手頃でコストパフォーマンスの高いモデルがあってもいいのでは、というのが「AQUOS sense」の始まりでした。

  • ※ 2017年BCNランキング調べ

写真:商品企画担当の平嶋さん

商品企画担当の平嶋さん

お手頃なスマホというと性能はイマイチと思ってしまいますが・・・(-_~-)

平嶋:「AQUOS sense」は「必要なものだけをシンプルに磨き込んだスマートフォン」をコンセプトに企画・開発に取り組みました。価格を抑えるため、高価なデバイスは使いにくい、でもパフォーマンスや信頼性からこの水準は譲れない、など企画と開発の間で初期段階から何度も議論を重ねました。ハイエンドモデルに対し、スタンダードモデルでもきっちりとしたモノづくりをする。そこを大切にしました。

高精細フルHD IGZO液晶を採用

開発中に苦労した点、大変だった点はありましたか?

松浦(開発担当):さまざまな議論や検討を重ねた結果、当時スタンダードクラスでは珍しかったフルHD(1920×1080ドット)のIGZO液晶を搭載することになった点ですね。

写真:回路開発の松浦さん

回路開発の松浦さん

平嶋:ディスプレイメーカーの当社ならではという点もありつつ、スタンダードのゾーンでも群を抜いた特長が求められていると考え、フルHDディスプレイを採用することにしました。その節はお手数をおかけしました。

ロゴ:IGZO

約5.0インチフルHD IGZOディプレイを搭載

松浦:開発サイドからすると色々苦労はありましたが、市場のニーズは間違いなくあるものだったので、開発、企画、設計など各部門で協力して対応しました。

平嶋:設計側のみなさんは生産性も考えなければいけないので、かなり苦労されたのではと思っております。

松浦:ありがとうございます。そんな優しい言葉、今日初めて聞きました(笑)。

当社の液晶に期待してくださっているお客さまも多いですよね。やっぱりキレイですね!

平嶋:画質に関しては当社が本当にこだわっているところ。ひとつひとつのディスプレイを生産する際に、それぞれのわずかな色の違いを補正するために約60,000通り以上の画質補正を生産工程でやっているんですよ。テレビと同じような画質補正です。AQUOSの名に恥じない、ピカイチの液晶です。

ブランド統一による共通開発でコスト削減!

ハイエンドモデルと違って、スタンダードモデルの「AQUOS sense」の場合、どこに重点を置くかの選択が重要になりますね。

平嶋:ハイエンドのフラッグシップ機は、業界最高という機能やパフォーマンスを求めるものですが、スタンダードモデルは「意外といいね」と思っていただけるかが勝負どころ。コストのことも考えないといけませんし。コスト面では、今回から「AQUOS sense」シリーズとして、共通開発できたことも大きかったですね。

製品写真:AQUOS sense

ブランドを「AQUOS」シリーズとして統一したことが、お手頃な価格の実現につながったんですね。

平嶋:これまでは形や機能が少しずつ異なるモデルを発売していましたが、2017年の夏に発売した「AQUOS R」から統一した仕様のモデルを提供することになり、効率的な開発ができるようになりました。広告展開も統一できたので、ブランド認知度も大きく上がったと思います。

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