1964年

オールトランジスタ電卓「コンペット」<CS-10A>

世界初のオールトランジスタ・ダイオードによる電子式卓上計算機。 当時の1300ccの車とほぼ同じ価格の535,000円で発売されました。 4年前の1960年、若手技術者達の提案で、コンピュータや半導体などの技術開発がスタートしました。
大型コンピュータでなく、「いつでも・どこでも・だれにでも」使える計算機の開発に取り組み成功、1964年ついに発売の日を迎えました。2005年12月に、世界的な電気・電子学会であるIEEE※1から、『IEEEマイルストーンE※2』に認定されています。

※1
IEEE(正式名称:The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.)
アメリカに本部のある世界最大の電気・電子技術者による非営利団体組織(学会)であり、「アイ・トリプル・イー」と称されています。世界の150カ国以上で377,000人に及ぶ会員を擁し、コンピューター、電子、通信、電力、航空、バイオなどにおいて、先端的な取り組みがなされ、各々の技術分野で指導的な役割を担っています。
※2
IEEE マイルストーン・・・IEEEが電気・電子技術およびその関連分野において、社会に貢献した重要な歴史的偉業を称えるために1983年に制定し、認定するものです。世界ではボルタ電池やフレミングの二極管などが、日本では八木アンテナ(1995年)、富士山頂レーダー(2000年)、東海道新幹線(2000年)、セイコークオーツ(2004年)が認定されています。
オールトランジスタ電卓「コンペット」