1936〜1937年

新型コンベアを開発、効率生産をはかる

徳次は常に作業の効率化を追求するたちで、創業以来、機械化と流れ作業による効率生産に力を注いできました。
その集大成が、ラジオ工場に導入した「間歇(かんけつ)式コンベア装置」の考案と言えるでしょう。
これは、流れ作業において、ベルトで連結された作業台が一定の時間間隔で作業者の前を動き、作業中だけ止まるという工夫で、作業者に負担をかけずに効率的にラジオの組立ができるというものです。この画期的な装置は実用新案を取得しましたが、徳次は工場見学者には包み隠さず見せました。
それは広くこの技術を活用することができれば、工場を活性化させ、また働き手の負担を軽減することができるのではないかとの思いからでした。

1893〜1901年