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ニュースリリース 2008年10月1日

葛城工場で薄膜太陽電池新ラインを稼動(トータル年間生産能力160MW)

大型ガラス基板採用の
第2世代薄膜太陽電池の量産を開始

左:第2世代薄膜太陽電池、右:葛城工場 薄膜太陽電池 基板投入工程

 シャープは、葛城工場(奈良県葛城市)に面積で従来(560mm×925mm)の2.7倍に相当する1,000mm×1,400mmの大型ガラス基板を採用した第2世代の薄膜太陽電池の新ラインを増強し、10月から量産を開始します。 
 これにより、葛城工場の薄膜太陽電池の年間生産能力は、160MWに拡大します。

 薄膜太陽電池は、ガラス基板の上にシリコンを薄く堆積させた構造で、結晶太陽電池に比べてシリコン使用量が約100分の1と大幅に削減でき、生産工程もシンプルなことから、ガラス基板の大型化と量産効果により、コストダウンが図れます。また、結晶太陽電池に比べて高温時に変換効率が低下しにくいという優れた温度特性を持っており、気温の高い地域では発電量が多くなります。このため、薄膜太陽電池は南欧など高温地域における大規模太陽光発電施設としてのニーズが急激に高まっています。

 新ラインでは、業界トップクラスのモジュール変換効率9%と高出力128Wの第2世代薄膜太陽電池を生産してまいります。また、基板の大型化と高出力化の実現で従来よりも設置枚数が少なくて済み設置コストの低減ができます。これにより、発電時のコストダウンが期待できます。まず、需要が急拡大している欧州の大規模発電プラント向けに出荷します。

 今回の増強には約220億円を投じて、2009年度稼動予定の薄膜太陽電池新工場(大阪府堺市 以下新工場)と同じサイズの大型ガラス基板に対応した新ラインを導入しています。 
 当社は、この生産ラインをベースに生産技術・ノウハウの蓄積を図り、新工場におけるモジュール変換効率10%を実現する薄膜太陽電池の量産体制の早期確立を実現し、次の世界展開につなげてまいります。 
 新工場では、第1次展開として約720億円を投じて年間生産能力480MWの生産体制を確立します。

 化石燃料の枯渇や地球温暖化問題が注目される中、太陽電池は新エネルギーの中核となるものと期待されています。当社は、太陽電池のトータルソリューション・カンパニーとして、今後も太陽電池の技術開発と量産化に積極的に取り組んでまいります。

 

詳細はこちら→

<大型ガラス基板採用の第2世代薄膜太陽電池の出荷式>
http://www.sharp.co.jp/corporate/report/solar_cell/

(注)ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日時点の情報です。ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。

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