2000年9月、当社は世界で初めて、プラスとマイナスのイオンを放出して空中除菌する「プラズマクラスター技術」を開発しました。当時から、

  (1) 世界的な健康意識の高まり
  (2) 高気密・高断熱住宅の増加による室内空気環境の悪化
  (3) 花粉やダニなどによるアレルギー症状を持つ人の増加
  (4) カビやウイルスに対する自己防衛欲求の高まり

といった社会問題が顕在化しつつあり、「プラズマクラスター技術」による空気浄化は、こうした問題の解決を支援する画期的な技術と評価をいただき、エアコンなど各商品に搭載してまいりました。

＜アカデミック・マーケティング＞

当社は技術の効能について先端の学術機関と共同で科学的にデータを検証し、それをもとに商品化を進めるマーケティング手法であるアカデミック・マーケティングに業界でいち早く取り組み、世界の13の学術機関と共同で、空気中に浮遊するウイルス・アレル物質・カビ菌・付着臭など27種類の有害物質への効果・効能を実証し信頼性を高めてきました。これらの「効果・効能の検証」に続き、第2フェーズとして「抑制メカニズム」を解明し、表面にたんぱく質を持つ広範囲の浮遊有害物質への効果が期待できることを実証しました。今後は第3フェーズ「実際の生活空間での効果検証」を進めてまいります。

＜自社商品への水平展開＞

「プラズマクラスター技術」は、まず空気清浄機やエアコンといった空調商品に搭載し、続いて冷蔵庫やサイクロン掃除機、ドラム式洗濯乾燥機などにも採用しました。2008年にはＬＥＤ照明に搭載、そして高濃度のイオンを発生させる初めての専用機「プラズマクラスターイオン発生機」を発売しました。現在、当社の「プラズマクラスター技術」搭載商品は10品目に及んでいます。

＜異業種への展開＞

自社商品への水平展開に加え、「プラズマクラスター技術」のさらなる普及をめざしてデバイスの外販ビジネスに取り組んでいます。2002年2月のＩＮＡＸ株式会社 シャワートイレを皮切りに、家庭用や車載用、公共機関・集合住宅用の各種機器などに採用されています。このたび、川崎重工業株式会社製の鉄道車両向け空気浄化システムに採用されたことにより、異業種への採用は24社となりました(2009年1月16日現在)。

＜技術の進化＞

プラズマクラスターイオンデバイスは、2000年の第1世代開発以降、電極方式の改良や小型化、消費電力の削減、イオン発生量の増加などの進化を遂げ、現在第7世代に至っています。2008年には第7世代デバイスを用いた「高濃度プラズマクラスターイオン」搭載商品群を発売しました。新開発のプラズマクラスターイオン発生機＜IG-A100＞(家庭向け・6畳用)は、高濃度プラズマクラスターイオンを発生させるための専用機として、浮遊ウイルスの分解・除去や付着カビ菌の増殖抑制、カーテンやソファーなどの繊維に染み付いた付着臭のスピード脱臭を実現します。「プラズマクラスター技術」の価値が広く受け入れられ、当商品は高い評価をいただいています。

■「プラズマクラスター技術」搭載の自社商品一覧　※2009年1月16日現在。

■ アカデミック･マーケティングによる国内・海外での実証

＊同一実証機関、同一時期における別の対象有害物質による実証実験結果は割愛。

■「プラズマクラスター技術」異業種展開一覧　合計24社　※2009年1月16日現在、採用順。※敬称略。

シャープ  プラズマクラスタイオンワールド

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