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発表会レポート

米国・カイメタ社と衛星通信向けアンテナを共同開発

米国カイメタ社と共同開発する新たな方式のフラット型衛星アンテナ<試作品>(後方は通常のパラボラアンテナ)
米国カイメタ社と共同開発する新たな方式のフラット型衛星アンテナ<試作品>
(後方は通常のパラボラアンテナ)
当社は2015年8月19日、米国・Kymeta Corporation(本社:米国ワシントン州レッドモンド。以下、カイメタ社)との、移動体衛星通信の低コスト化と信頼性の向上に貢献する新たな方式のフラット型衛星アンテナの共同開発について発表しました。

会場では、ディスプレイデバイス開発本部 本部長 伴 厚志より、共同開発する衛星アンテナの特長とカイメタ社について紹介。
また、衛星追尾アンテナの必要性とその課題、カイメタ社が開発したmTennaTM技術を用いることで、大幅な薄型化、軽量化、低コスト化といった課題解決が図れることなどを説明しました。
さらに、当該技術は、当社が約40年間蓄積した液晶ディスプレイ技術・生産技術と親和性が非常に高いことから、当社既存の液晶工場を活用し、2017年の実用化を目指すことを表明しました。

<米国カイメタ社と共同開発する新たな方式のフラット型衛星アンテナの特長>
共同開発するフラット型衛星アンテナ(以下、本アンテナ)は、従来のパラボラアンテナと同等の送受信性能が実現できる見通しです。可動部品なしで衛星を追尾できることから、信頼性が高く薄型で軽量のため、車や船舶、航空機などの移動体に容易に設置することができます。

本アンテナはカイメタ社が開発したmTennaTM技術を採用。衛星との送受信に必要な回路を形成したガラス基板に、もう一枚のガラス基板を重ねた基本構造を有しています。液晶ディスプレイの構造に近いため、当社が保有する液晶用の生産ラインを活用した共同開発や試作が可能となります。また民生向けに培った生産プロセスにより、今後の本アンテナの旺盛な需要に十分対応することができます。
ディスプレイデバイス開発本部 本部長 伴 厚志会場の模様
ディスプレイデバイス開発本部
本部長 伴 厚志
会場の模様

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