ホーム > 発表会レポート > 世界初 プラズマクラスター技術による結核病院での結核感染リスク低減効果を実証

発表会レポート

世界初※1 プラズマクラスター※2技術による結核病院での結核感染リスク低減効果を実証

取締役 常務 健康・環境システム事業本部本部長 沖津 雅浩臨床研究専用イオン発生装置
取締役 常務
健康・環境システム事業本部
本部長 沖津 雅浩
臨床研究専用イオン発生装置
当社は2016年9月8日、臨床研究におけるプラズマクラスター技術の新たな効果検証について発表を行いました。

WHO(世界保健機関)のGlobal Health Workforce Alliance(世界保健人材アライアンス)※3のパートナーであるジョージア国立結核病院(所在地:ジョージア国トビリシ)と共同で、結核病院において、臨床研究専用イオン発生装置(空間平均イオン濃度10万個/cm3)により、医療従事者の結核感染リスク低減や結核患者の薬剤耐性獲得※4の予防に効果があることを、世界で初めて実証しました。

当社のプラズマクラスターは、プラスイオン(H+(H2O)m)とマイナスイオン(O2−(H2O)n)を同時に空中へ放出することで、浮遊する細菌などの表面で酸化力の高いOHラジカルとなり、表面のタンパク質を分解してその働きを抑制します。

2009年9月に、タイ胸部疾病研究所と共同でプラズマクラスター技術による付着結核菌抑制効果を発表※5。そして、今回、臨床研究専用イオン発生装置を結核病院の現場に設置し、空間平均イオン濃度10万個/cm3の環境下で効果を検証した結果、医療従事者に対する結核感染リスク低減と結核患者に対する薬剤耐性獲得の予防効果を確認することができました。

会場では、取締役 常務 健康・環境システム事業本部 本部長 沖津 雅浩より、世界では患者の死亡者が年間約150万人※6と、過去の病気ではない結核に対して、世界初の臨床研究で効果実証が得られたことを紹介するとともに、引き続きプラズマクラスター技術を使用した実生活・実環境における人への効果の検証を進め、より快適な空気環境を世界に届けられるよう取り組んでいきたいと述べました。

続いて、ジョージア国立結核病院 院長 Zaza Avaliani氏、ジョージア国立結核病院 臨床研究部門 ディレクター・WHO感染管理テクニカルアドバイザー Nestani Tukvadze氏、にゲストとして登壇いただき、世界とジョージアにおける結核の現状と今回の臨床研究についてご説明いただきました。
ジョージア国立結核病院院長 Zaza Avaliani氏ジョージア国立結核病院臨床研究部門ディレクター・WHO感染管理テクニカルアドバイザーNestani Tukvadze氏
ジョージア国立結核病院 院長
Zaza Avaliani氏
ジョージア国立結核病院 臨床研究部門ディレクター・
WHO感染管理テクニカルアドバイザー
Nestani Tukvadze氏
会場の模様
会場の模様
左より ジョージア国立結核病院 結核調査戦略計画部門長 Nino Lomtadze氏、ジョージア国立結核病院 院長 Zaza Avaliani氏、ジョージア国立結核病院 臨床研究部門ディレクター・WHO感染管理テクニカルアドバイザー Nestani Tukvadze氏、取締役 常務 健康・環境システム事業本部 本部長 沖津 雅浩
左より ジョージア国立結核病院 結核調査戦略計画部門長 Nino Lomtadze氏、
ジョージア国立結核病院 院長 Zaza Avaliani氏、
ジョージア国立結核病院 臨床研究部門ディレクター・WHO感染管理テクニカルアドバイザー Nestani Tukvadze氏、
取締役 常務 健康・環境システム事業本部 本部長 沖津 雅浩
臨床研究専用イオン発生装置設置の様子(病室)臨床研究専用イオン発生装置設置の様子(病院廊下)
臨床研究専用イオン発生装置設置の様子(病室)臨床研究専用イオン発生装置設置の様子
(病院廊下)
※1 空調設備やUV殺菌灯などのエンジニアリングコントロールにおいて、結核病院において医療従事者および結核患者を対象にした試験。(2016年9月8日発表、当社調べ)
※2 プラズマクラスターは、シャープ株式会社の登録商標です。
※3 詳細については、WHO ウェブサイトを参照ください。(http://www.who.int/workforcealliance/en/新しいウィンドウで開きます)
※4 薬剤耐性獲得とは、患者の保有している結核菌が薬剤耐性結核菌になること。
※5 2009年9月22日発表。
※6 出典: WHO Global TB Report 2015。2014年のデータ。

Page top