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発表会レポート

業界トップクラス※1のモジュール変換効率19.6%を実現
住宅用 単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」を発売

住宅用 単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」新製品<NQ-256AF>
住宅用 単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」新製品 <NQ-256AF>
当社は2016年5月25日、業界トップクラス※1のモジュール変換効率19.6%を達成した住宅用 単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR(ブラックソーラー)」<NQ-256AF>の新製品発表会を開催致しました。
モジュールサイズを48直※2へと大型化し、256Wの高出力を実現しています。

会場では、エネルギーソリューションカンパニー ソーラーシステム事業部 事業部長 桃井 恒浩が、国内の住宅用市場は2014、2015年度と需要が一時的に落ち込んだものの、今後は家庭内の消費エネルギーを省エネと創エネで0(ゼロ)以下にするZEH(ゼロエネルギーハウス)拡大を背景に、年間1.5〜1.6GWの安定需要が見込まれることを紹介しました。

また、ZEHの実現には、発電能力の高い太陽光発電システムが必要であり、今回発表の太陽電池によりZEH化を後押ししていくと述べました。

続いて、一般的な太陽電池と「BLACKSOLAR」との違いや、当社製太陽電池のこれまでの歩みなどを交えながら、新製品の特長を説明しました。

<新製品の主な特長>
新製品はモジュール設計の細部にわたる見直しを行いました。セル同士を接続する銅線※3の厚みを増したほか、配線シート※4のパターンを再設計。電気抵抗を抑制したことなどにより、現行モデル※5の変換効率19.1%から0.5ポイントの効率アップを実現。2011年に発売した初代モデル※6の変換効率16.5%から、わずか5年間で約20%の高効率化を達成しました。

「BLACKSOLAR」は、シート基材上に1mm以下の間隔で配置された銅線とセル裏面の電極をダイレクトに接続することから、微細な加工が求められます。加えて、モジュール化工程における熱プレスの際、シート基材と銅線の熱に対する膨張や収縮の反応の違いからひずみが発生しやすく、モジュールサイズの大型化が困難でした。配線パターンの最適化に加え、生産技術の向上により銅線と電極の接続精度を高めたことで、48直への大型化と256Wの高出力化を実現しました。

また、48直モジュールの追加によるラインアップの拡充により、当社独自の「ルーフィット設計」の組み合わせのパターンが拡がりました※7。異なるサイズのモジュールを組み合わせ、屋根の形状に合わせて効率良くレイアウトできるので、寄棟屋根などの形状が複雑な屋根や面積の小さな屋根においても、設置容量の拡大が図れます。
エネルギーソリューションカンパニー ソーラーシステム事業部事業部長 桃井 恒浩会場の模様
エネルギーソリューションカンパニー
ソーラーシステム事業部
事業部長 桃井 恒浩
会場の模様
住宅用 単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」ラインアップ(左:新製品<NQ-256AF>)
住宅用 単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」ラインアップ
(左:新製品<NQ-256AF>)
※1 住宅用太陽電池モジュールにおいて。当社調べ。(2016年5月25日現在)
※2 モジュールあたりの太陽電池セルの枚数。
※3 モジュールの枠近くに設置した各セル列同士を接続する銅線(バスバー)部。
※4 銅線パターンを形成したシート。BLACKSOLARのセルを接続し、発電した電気を運ぶ役割を担います。
※5 <NQ-220AE>(2015年6月発売。モジュール変換効率19.1%、公称最大出力220W)との比較。
※6 <NQ-190AA>(2011年7月発売。モジュール変換効率16.5%、公称最大出力190W)との比較。
※7 <NQ-256AF>(48直タイプ)と<NQ-220AE>(42直タイプ)は、同じ屋根面での組み合わせ設置はできません。

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