青木 |
単純に計算していくとノートパソコンで使っている標準のハードディスクの厚みが9.5ミリで、それにキャビネット等が加わり本体部の厚みだけで11〜12ミリになります。次に表示ユニット部ですが、ガラス、導光板などユニット内部の構成要素ごとにミクロン単位で極限まで薄くしていった結果、なんとか5ミリという結論に至りました。この液晶部分の検証および専用ユニットの開発に関しては、三重の液晶工場に約4ヶ月間こもって孤軍奮闘してくれた技術スタッフの存在なくしては語れません。以上の経緯で12.1型・16ミリ[表示ユニット5ミリ+本体11ミリ]を目標値にしたPC-MT1は2000年10月、設計段階に駒を進めると共に、『A1216プロジェクト』という緊急開発プロジェクトとしてようやく本格的な開発ステージに突入しました。全くの手探りでスタートし、約半年間におよんだこのワーキンググループでしたが、PC-MT1を語る上で欠くことのできないポップアップ式キーボードやキャビネット一体薄型表示ユニットという新開発テクノロジーのプレアイディアもこの段階で生まれたものでした。 |
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開くといっそう薄さが際立つ“10ミリ”パソコン (モックアップ)
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