ネイチャーテクノロジー > ドラム式洗濯乾燥機(洗濯)
ドラム式洗濯乾燥機の内扉。耐熱性のガラス素材で、表面はつるんとなにもない。
内扉を利用して洗濯板効果を出したもの。ひまわりと同じフィボナッチ配列の凹凸が施されている。
例えばこの凹凸の配列を、正六角形を隙間なく並べたハニカム構造のような突起にすると、洗濯物がある方向から来た時は全部あたるが、別の角度から来た時はあたる部分と全くあたらない部分ができてしまう。洗濯物にまんべんなく突起があたるようにするには、ランダムに配列する必要があった。
フィボナッチ配列なら突起にまんべんなく洗濯物があたり、洗濯ムラは50%低減。洗浄力は10%も向上できた。
ひまわりは、種の一つ一つを中心から約137.5°(黄金角)づつずらしながら螺旋状に配列することで、限られたスペースにびっしりとまんべんなく種をつけている。
フィボナッチ配列で凹凸が施され、どの角度から洗濯物がきても突起にまんべんなくあたる。
種がびっしり詰まっているひまわりをよ~く見てみると、種が中心から外に向かって螺旋状に並んでおり、どのひまわりも同じ配列で並んでいることがわかります。まさかひまわりが自ら計算して種を並べるはずはなく、種を存続するために進化の過程の中で自然界が見出した効果的なパターンなのです。
この配列は「フィボナッチ配列」と呼ばれ、12世紀にイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したということでこの名前が使われています。
この不思議な法則は、ひまわり以外にも、植物の葉や花びらの付き方、木の枝分かれ、更には台風の渦の形など自然界に沢山隠れています。