ふとん乾燥機:胞子を遠くに届ける傘の形状が広く届く温風を実現

テクノロジー:きのこの傘形状応用ふとん乾燥機アタッチメント

ふとんあたため範囲約1.3倍
開発の背景

ふとん乾燥機アタッチメントの形状改良で、ふとんのあたためや手軽に乾燥したい場合には乾燥マットが不要になり好評だった従来品。 次なる新製品では「ダブルサイズのしっかり乾燥やダニ対策も乾燥マット不要でできたら…。そのために、もっと広い範囲に温風を拡散できないか」。 そんな着眼点から、今回の開発はスタートした。そこで真っ先に閃いたのが、きのこ。 森に重ね積もる落ち葉を傘で力強く押しのけ、広く遠くにたくさんの胞子を届けるための独特の形状を真似ることで生まれたのが、きのこの傘形状応用アタッチメントだ。

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  • 従来アタッチメントのDI-FD1Sときのこの傘形状応用アタッチメントのUD-AF1で、ふとん足元側から敷き布団と掛け布団の間にアタッチメントを挿入し、 ふとんあたためモード運転を行い、20分後の敷きふとん(面積140cm×210cm=29400cm²)の60℃以上の部分の面積を比較。 DI-FD1S:6791cm²、UD-AF1:8993cm²。(室温20℃、3回測定の平均値で比較)

応用パーツ:ネイチャーテクノロジーの採用でパーツはここまで変わりました

従来アタッチメント

吹き出し口を細く絞り、強い風を広く行き渡らせる工夫がしてある。

きのこの傘形状応用アタッチメント

きのこの傘形状応用アタッチメント。従来品よりもさらに“強く広く”を重視した形状で、円盤状の“きのこの傘”の下に、区切られた広い吹き出し口。 さらにその下に、円柱状の土台がある。中を開けると、大きなきのこと小さなきのこを重ねたような形。 形状の細かい工夫によりパワーを維持しながらも、温風を広げる角度をしっかり広げることができた。

効果:温風を広く素早く遠く届けることで、乾燥&消臭能力を大幅にアップ!

きのこの傘の形状をアタッチメントに応用した結果、温風を広げる角度をさらに広げることに成功。 計算しつくされた傘の形状を真似ることで、角度の広がりはもちろん、温風の到達距離まで広げることに。 さらに、強くて速い風はプラズマクラスターイオンも広範囲に届けて消臭してくれるという嬉しい効果にもつながった。

きのこ傘の周りの流れ

きのこイラスト

きのこの本体である菌糸は従来土の中に。子孫を残すために胞子を飛ばすときだけ、落ち葉をかき分けて地面から傘を出す。

胞子を遠くまで飛ばすことができる。

きのこの傘の形状は、上が滑らかな曲線を描くように盛り上がっていて、下は平ら。実はこれ、飛行機が空を飛ぶ原理にも重要な流体力学という理論に叶った、かなり優れたデザイン。傘の上部と下部の風の速度を変えることで上向きの強い力を発生させ、広く遠くに胞子を飛ばすことができる構造になっている。

きのこアタッチメントの周りの流れ

布団が持ち上がることで、適度な隙間ができる。
きのこアタッチメントの断面図と説明

外側の大きなきのこで布団を持ち上げ風の通る適度な空間を作り、内側の小さなきのこに沿って風が流れることで、 風の向きが整い風が強くなるので広い範囲に風が届く。

ふとんの中での風の広がり方

従来アタッチメント

強い風を広く行き渡らせることで
一気に温める。

きのこアタッチメント

より広い拡散角度で、強い風を行き渡らせることで、ダブルサイズのふとん温めがしっかりできる。

お手本にした生物の、ココがすごい!
広く遠くに胞子を届ける、きのこ

普段は土の中に潜んで敵から身を隠し、子孫繁栄のタイミングを迎えたときにだけ、こっそり顔を出す森のきのこ。 その仕組みだけでも感心するのに、胞子を遠くに飛ばすために、傘の形状まで適応させることには驚きますね。 形状だけでなく、なかには、よい香りを出して虫や動物の気を引いて、遠くに運んでもらうタイプのきのこもあるんですよ。 きのこを含む菌類の総数は、植物の種としてはトップクラス!それだけ生存能力に優れているという証拠ですね。

地面に生えるきのこの写真
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