空気清浄機:スピード循環器流、縁の下の力持ちはトンボの存在?

テクノロジー:トンボの羽根の断面形応用 空気清浄機シロッコファン

開発の背景

いかに早く部屋の空気を集められるかが、空気清浄機では重要なポイント。また、365日24時間の運転を推奨する空気清浄機では、運転音の静かさも外せない。空気清浄機のファンはそのどちらにも密接に関わる重要なデバイスで、そこにネイチャーテクノロジーを応用した。数値としては運転音にしか現れていないが、大風量と静かさが両立できたのはこのファンがあってこそ。空気清浄機の基本性能を支える、このファンはまさに影の立役者だ。

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応用パーツ:ネイチャーテクノロジーの採用でパーツはここまで変わりました

従来シロッコファン

円弧形状になっている。

トンボの羽根の断面形応用 シロッコファン

トンボの羽根の断面形を応用したファン。両面に凹部があり、エアコン室内機のクロスフローファンの時よりもさらにトンボの羽根形状に近いものになっている。

効果:風の摩擦抵抗を減らし、運転音24dB を実現 (KI-EX100 静音運転時)

トンボの羽の断面と、その周りの流れ

渦の形成により、あたかも航空機の翼の周りのように流線が形成。摩擦抵抗を減らしている。

シロッコファンの羽根の断面と、その周りの流れ

左記のトンボの羽根形状を応用することで、ファンを回転すると羽根の周りに渦が形成され、その渦が車輪のような役割を果たし、スムーズに風が送れるようになった。

空気清浄機気流イメージ

シャープの空気清浄機は大風量を実現するため、ロングノズルと後ろななめ20°吹出しという、航空工学をベースにした吹出し形状を採用。これによりスピーディな循環気流を可能にしているが、ファンはその大元の風を作りだす重要な役割を果たしている。トンボの羽根断面をファン形状に応用することによって、大風量でも運転音を抑えて風を送り出すことに成功した。

お手本にした動物の、ココがすごい!
まとわりつく風を巧みに流して飛んでいる、トンボ

少々強い風の中でも、トンボは気にすることなく飛んでいます。実はコレ、とても凄いことなのです。 体重の軽いトンボにとって空気はとても粘性が高く、例えるならば私たち人間が水の中を歩いているようなもの。秘密はその羽根の形にありました。 トンボの羽根は強度が強く、かつ柔軟で、断面がデコボコしています。飛ぶ時はこのデコボコした部分に小さな空気の渦が発生。 この渦が、車輪のような役割を果たして空気を後方へスムーズに流すので、少々強い風の中でも安定して飛ぶことができるのです。

上昇や停止、後進など、実はアクロ バティックな飛行をしているトンボ。
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