冷蔵庫:イオン濃度を高める鍵はテントウムシの飛翔能力

テクノロジー:ホタテの凹凸形状応用冷蔵庫ホタテ型ドアパーツ

ヒーターの消費電力量、約20%削減(当社比)
開発の背景

数ある家電の中でも24時間休みなく働き続ける冷蔵庫は「いかに省エネするか」が重要な課題のひとつ。 ネイチャーテクノロジーを活かして何かできないものかと着目したのが、フレンチドア(2枚扉)タイプの冷蔵庫のドアパーツ改良だ。 様々な条件をクリアしつつ密閉度を高めることができれば、省エネにつながるはず。 そんな想いの実現に一役買ったのが、ホタテ貝の意外な瞬発力の秘密、細かなウェーブを描く貝殻の形状だった。

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  • 従来ドア機種のSJ-GT55Cとホタテ型ドアパーツ機種のSJ-GX55Dで、恒温湿槽(32℃/65%)に投入した際に、 パッキン温度が同一になる結露防止ドアヒータの消費電力を比較。SJ-GT55C:2.5W、SJ-GX55D:2.0W。

応用パーツ:ネイチャーテクノロジーの採用でパーツはここまで変わりました

従来ドアパーツ

従来のドア。シャープの冷蔵庫は、真ん中にピラーがない(センターピラーレス)構造。

ホタテの凹凸形状応用ドアパーツ

センターピラーレス構造を継承しつつ、さらに密閉度を高めるため、扉のあわせ面にホタテ貝の凸凹形状を応用。

効果:ヒーターの消費電力量、約20%削減!

ホタテ貝の凸凹形状をドアパーツに採用した結果、あわせ面の空気抵抗が上がって密閉度が従来品よりもアップ!それによって外部から熱を持った外気が庫内に入りにくくなり、同時に庫内の冷気も外に出ていきにくい構造へと改良。消費電力の削減につながった。

従来扉

扉のあわせ面のパッキン部分は磁石の力で密着していて庫内は密閉されているが、パッキン以外の部分にはパーツの摩耗を防ぐためにごくわずかな隙間がある。

ホタテ扉

従来品と同様にわずかな隙間はあるが、その形状は直線ではなく、細かな波がかみ合う凹凸形状。 凸凹しているということは、直線よりも距離が長くなるということ。そのため空気抵抗が大きくなり、外気と庫内の空気が行き来しづらくなる。

  • 従来ドア機種のSJ-GT55Cとホタテ型ドアパーツ機種のSJ-GX55Dで、恒温湿槽(32℃/65%)に投入した際に、 パッキン温度が同一になる結露防止ドアヒータの消費電力を比較。SJ-GT55C:2.5W、SJ-GX55D:2.0W。
お手本にした生物の、ココがすごい!
既成概念を心地よく覆し、実は猛スピードで移動できるホタテ貝

貝というと砂や泥の中に静かに潜んでいるイメージが強いんですが、ホタテ貝の場合はちょっと違います。 普段は他の貝と同様に大人しいのですが、ときに、“素早く泳ぐ”んです。パクパクと口を開け閉めした後に、凸凹した殻をギュッとかみ合わせて海水を密閉。 蝶つがい部分の両側に小さな隙間を作って勢いよく海水を出す(お風呂場でやる指水鉄砲と同じ原理ですね)ことで、ピュッと進みます。 素早く泳ぐのは、外敵から逃げると同時に生きやすい場所を探すため。秘められた生存戦略がスゴイですね。

ホタテ貝の写真
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