ペン型スキャナー辞書

投野由紀夫先生にSHARP「ナゾル」を使ってもらいました。

わからない単語をなぞるだけで、すぐに意味がわかるペン型スキャナー辞書「ナゾル」。NHKラジオ「基礎英語3」でおなじみの投野由紀夫先生に、実際に使ってもらいました。「ナゾル」は、たくさん英語を読みたい人にとって、便利なツールになりそうです。
投野由紀夫先生 東京外国語大学院総合国際学研究院先端研究部門教授。英国ランカスター大学でPh.D.(コーパス言語学)を取得。専門は、コーパス言語学を応用した英語教育、英語辞書学、第2言語習得。2003〜2005年度NHK「100語でスタート!英会話」講師、2009年度NHK「コーパス100!で英会話」講師を歴任。「プログレッシブ英和中辞典」(小学館)編集主幹、「エースクラウン英和辞典」(三省堂)編者、「コーパス練習帳」(NHK出版)など、専門書、教材も多数。趣味は古辞書収集、SPレコード鑑賞。
なぞった単語の意味をわずか2秒で調べられる、SHARPの「ナゾル」。 その名の通り、「なぞる」だけのスグレモノだ。

*「prosperous」をなぞった場合。語句をなぞり終えてから、意味を 表示するまでの時間。

「なぞって意味がわかる」シンプルさがウレシイ。

電子辞書よりもスピーディにササッとひける

データ化されたものをPCやブックリーダー端末で読むのなら、わからない単語が出てきても、すぐに検索することができます。でも、紙媒体のものは、いちいち電子辞書を取り出して、電源を入れて、スペルを打ち込まなければならなかった。この作業が、実はとても面倒くさかったんですね。立ち止まってしまうことで、「さぁ、どんどん読むぞ」と張り切っていた気持ちが萎えてしまうんです。

そんなときに「ナゾル」はいいですね。ポケットからさっと取り出して、英文をなぞるだけで、すぐ意味がわかる……シンプルだけどすごく便利です。

ただ、スキャンするのにはコツがいりますね。僕もまだ習熟できたとは言えないです(笑)。丁寧になぞるのではなく、スッと素早くなぞったほうがいいみたいです。

  • 投野 由紀夫先生
    「え? 何これ?」と興味津々の投野先生。「ナゾル」は太めのラインマーカーのような形状と軽さ。「これだったら内ポケットに入れても重くないね」
  • 投野 由紀夫先生
    狙った単語の前後まで読み取るつもりで、スッとなぞるのがコツ。失敗したときには、「速い」、「遅い」など読み取り速度のメッセージが表示されるので参考に。

見出し語が多い『グランドコンサイス英和辞典』搭載

「ナゾル」は、電子辞書と違って、例文をたくさん読んだり、用法などを詳しく調べたりすることはできません。「単語の基本的な意味がわかる」という究極的にシンプルな仕組みですね。でも、ストレスなく英文を読むにはこれで充分なんです。

しかも、搭載辞書は『グランドコンサイス英和辞典』です。この辞典には36万項目が収録されていて、見出し語が最多クラスの辞書と言われています。専門用語もたくさん入っていますから、学生からビジネスパーソンまで幅広く使えると思います。

  • 投野 由紀夫先生
    最初のうちはなかなか読み取れず苦戦していた投野先生。10分ほど練習すると、だんだん読み取れるように。「お、読み取れた!」と嬉しそう。
  • グランドコンサイス英和辞典 収録項目 約36万

シンプルだからこそ使い方をカスタマイズできる。

この単語さえわかればするすると読めるのに・・・ ・・・

たとえば、10の単語で構成された文があるとします。そのうちわからない単語が2、3語ある。コンテクスト(文脈)からだいたいの意味がつかめるなら、そのまま流してしまえばいいんですが、でも、なかには「この単語がわからないと先に読み進められない」というものがあります。そんなときに、「ナゾル」を使えば、どんどん読み進められます。

ただ、10の単語のうち半分以上わからないときには、「ナゾル」で引いたとしても意味はつかめないでしょう。自分の英語レベルと読む文章とのギャップを考えて、電子辞書と「ナゾル」を使い分けるのがいいと思いますよ。

何度も「ナゾル」で引いた単語は自分にとって必要なもの

知らない単語に出会ったとき、「このあと、何回この単語に出会うんだろう」と想像してみてください。今後も滅多に出会うことのない単語がきっとあります。出会う確率がきわめて低い単語まで覚える必要はありません。「ナゾル」にまかせればいい。

でも、「あれ? この単語、この前も引いたのに忘れちゃった」と思ったら、その単語は自分にとって必要な言葉です。ぜひ覚えてください。

自分のニーズに合った単語だけ覚えて、あとは「ナゾル」にまかせればいい。そう考えると、語彙学習も効率化できますね。

学生からビジネスパーソンまで、使い方いろいろ

中高生だって、はじめて時事英語に触れるとき、難しい単語を「ナゾル」で引きながら読めば、苦手意識を感じずに読み進められます。

大学生や大学院生は学部にかかわらず、今は大量の英語論文を読まなければなりませんから、これがあると便利です。大学生は、受験英語からアカデミックな英語への移行に戸惑うんです。例えば、母集団を代表するサンプルを表す「representative」なども引っかかりやすいんですが、「ナゾル」ならすぐわかりますね。

もちろん、書類や雑誌を読むビジネスパーソンにもおすすめです。自分に関係のない部分はだいたいの意味がつかめる程度でいいのですが、必要な情報は正確にくわしく読みたいものです。どんな意味か確実に知るために「ナゾル」を使えばいいと思います。

海外旅行先でも、メニューや現地のガイドブックを読むときなどに重宝しそうですし、趣味やカルチャーにも使えそう。「ナゾル」はシンプルだからこそ、いろいろな使い方を自分なりに工夫できそうです。

  • 投野 由紀夫先生
  • 投野 由紀夫先生
    「僕だったら、機械学習や統計、データマイニングの論文を読むときに便利だなぁ」と投野先生。専門外の用語は先生でも難しいそうです。

注目したいのはやっぱりスピード感。

やっぱり「ナゾル」のいいところはスピード感、これに尽きると思います。今はPCやブックリーダー端末で読むことも多いので、あの便利さに慣れてしまうと、電子辞書をいちいち引くのはストレスなんですよね。「ナゾル」を使えば、紙媒体でも、データ媒体のように単語の意味がすぐにわかる。軽いし小さいので、ポケットにもペンケースにも入れられてすばやく取り出せる。「わからないこと」が「わかる」までのスピードが重要だと思います。

これで、面倒くささを感じることなく、紙媒体をたくさん読むことができます。「ナゾルがあるから、たくさん読んでみよう」と、モチベーションも上がるのではないでしょうか。

投野 由紀夫先生