SHARP


   ネットワーク社会における個人の情報ターミナルとして、携帯電話、PDA、電子メール端末、携帯ゲーム機等の市場が、今後ますます拡大することが予想されています。特に、携帯電話は、従来の音声通話機能だけでなく、Eメール送受信やインターネット接続などの機能の付加が急速に進み、情報の窓となる液晶画面上に、「より多くの情報を一度に表示させたい」、あるいは「文字をより読みやすくしたい」といったニーズが強くなってきています。そこでシャープでは、液晶での表示文字が美しく読みやすい<LCフォント>を開発いたしました。

iconLCフォントの特長
1.液晶画面上で驚くほど読みやすい
「へん」や「つくり」の形、各文字の中心と重心を見直すことにより、横書きにした場合でも重心が揃って読みやすく、また、小さな文字でもつぶれが発生しない、液晶のシャープならではの、新しいフォントです。

2.縦長の字体(長体)を新開発
12×8ドット、16×12ドットといった縦長の字体(長体)にも対応。これにより、正方形の字体に比べ、1行当たりに表示できる文字数を増やすことができ、データの一覧性を向上させました。

3.豊富な文字サイズ
2種類の縦長文字(長体)に加え、正方形8×8ドット、10×10ドット、12×12ドット、16×16ドット、24×24ドットの5種類の文字サイズを取り揃えました。豊富な文字サイズを取り揃えることで、一画面上に表示できる文字数、行数を自由自在に変えることができます。


icon中心・重心の安定化
【問題点】
日本語は元来、縦組み用に設計されているため文字の中心は揃っているが、横組みにした場合に重心のバラツキが発生する。

【LCフォントでは】
中心・重心ともに文字のセンターにくるよう、字形設計を行うことにより、横組みにしても美しく、読みやすい文字を実現。


icon従来フォントとの違い
部首バランスの見直し
【問題点】
日本の活字は中国の活字を基にしている為、例えば「駅」という文字(中国では驛)は、日本で活字を作る際、職人が別々の中国活字で使われている「馬」と「尺」を合字したもので、バランスが悪い。

【LCフォントでは】
部首単独でも部首それぞれの中心・重心がセンターにくるよう字形を設計。
ふところの開放と均一化
【問題点】
活字のふところは偏が狭く、つくりを広くとる傾向があり、狭い部分が低解像度出力でつぶれやすい。 また、文字自体が暗くなるために文字が小さく見える。

【LCフォントでは】
ふところを広く均一にとることにより、つぶれを防止。
また、明るいため文字が大きく見える。
1文字中のストローク幅統一
【問題点】
1文字中や文字全体でいろいろなストローク幅が存在するため量子化の際にバラツキが発生し、品位が低下する。

【LCフォントでは】
1文字中のストローク幅の種類を最小限にとどめて構成することにより、量子化のバラツキを抑制し、黒味の均一化を可能にした。


icon縦長の字体(長体)を用いることにより、同じドット数の液晶画面サイズにおいて、より多くの文字数が表示可能。

6文字×3文字(18文字)

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文字サイズを小さくすると

8文字×4文字(32文字)

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さらに小さくすると
(縦長の文字(長体)にすると)

12文字×4文字(48文字)

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