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液晶のタイプの進化

液晶の主なタイプ

ASV TN STN TSTN
構造 ネマティック液晶を90度ツイストしたもの ネマティック液晶を260度程度ツイストしたもの
(ねじれの向きは逆まわり)
DSTNの補償セルをプラスチックフィルムに置き換えたもの
色調 白/黒 白/黒 黄緑/濃紺 白/黒、マルチカラー
特長 ・広視野角
・高輝度
・高コントラスト
・高速応答
・低消費電力
・薄型、軽量
・安価
・大容量表示
・薄型、軽量
・低消費電力
・ハイコントラスト
・大容量表示
・薄型、軽量
・低消費電力
・カラー表示
・ハイコントラスト
課題 大容量が不可 白/黒表示が不可
(したがってカラー表示が不可)
高コントラスト
スピード
主な用途 テレビ 電卓、電子手帳など ワープロ(モノクロ)など ワープロ
ラップトップパソコンなど

各液晶の構造

TNタイプの原理大画面にすると、コントラストが落ちる傾向がある。分子のねじれが90度。

STNタイプの原理立ち上がり特性が良くなり、コントラストがはっきりした表示が可能。ねじれは180〜260度程度。黄緑や青色に着色する。

TSTNタイプの原理複屈折性をもつ高分子フィルムを採用し、白黒液晶を実現している。 補償フィルムを1枚にしたものをFSTN(Film Super Twisted Nematic)という。補償フィルムを動作セルの上下に置く。