建築のプロが購読する雑誌「日経アーキテクチュア」では、毎年、建築専門家約7万人を対象に「採用したい建材・設備メーカー」の調査を行っている。住宅の専門家向けの雑誌「日経ホームビルダー」でも、3年前から調査がスタートし、毎年11月に発表される調査結果は、建築や住宅の「プロの評価」として、製品の性能や品質を測る指標にもなっている。
同調査の「太陽光発電関連機器」部門では、シャープは「日経アーキテクチュア」調査で9年連続「採用したいメーカー」1位。「日経ホームビルダー」でも1位を獲得した。「日経ホームビルダー」の集計ベースが「戸建て住宅に関わる専門家」であった2012年と2013年も1位を獲得している。高効率太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」、屋根への設置容量を最大化する「ルーフィット設計」、同社がユーザー本位で実現した、発電量、耐久性、施工、サービス、保証の「5つの安心」の取り組みが、プロの高い評価につながっていると言えるだろう。
※NQ-220AE。住宅用太陽電池モジュールにおいて(2015年4月21日現在)。当社調べ
「シャープでは、住宅の屋根は庭と同じ大切な資産と捉え、太陽電池でその有効活用を提案してきました。しかし、お客様にとって太陽電池導入には、十分な発電量が得られるか、万が一故障した際の対応など、不安があることは否めないでしょう。それらを払拭することが『5つの安心』の基本コンセプトです。この安心をより高いレベルで実現できるよう、シャープではたゆまぬ技術・サービス開発を進めています」(稲田氏)。
競争が激化する太陽光発電市場で、シャープ製品が高い評価を獲得し続ける理由。それは、たゆまぬ技術・サービス開発がもたらす「進化」だ。シャープがユーザーに提供する「5つの安心」の中の、発電量、耐久性、保証の3つの観点から、シャープの太陽光発電の進化を、稲田氏に説明いただこう。
まず「安心の発電量」。これは、高効率太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」の性能進化に注目したい。
「『BLACKSOLAR』は今年、変換効率19.1%を達成し、業界トップクラスの性能を実現しました。バックコンタクト構造、配線シート方式など、『BLACKSOLAR』の高効率化技術の実現には、電極形成や接続に、一般的な太陽電池に比べ10倍の精度が求められます。現在、この精度を実験室レベルではなく、独自の加工・接続技術の確立で量産を実現しているのはシャープだけです。堺工場でセルからモジュールまで全自動ラインで一貫生産されています」(稲田氏)。