ドラム式洗濯乾燥機

羽がないのに上手に飛べる
モモンガの飛行をお手本に、

乾燥効率をアップ

テクノロジー

モモンガの滑空姿勢を応用
ドラム式洗濯乾燥機の乾燥ファン

シャープのドラム式洗濯乾燥機の強みは“乾燥力”。新商品を開発するにあたって、乾燥性能をさらに高めるために課題となったのは、消費電力を増やさずに風量を上げるということ。乾燥ファンの回転数を上げれば、風量も上がるが、当然消費電力も増えてしまう…。 そこで白羽の矢が立った動物がモモンガ。モモンガはリス科に属しながら滑空が得意。その滑空姿勢を乾燥ファンの形状に応用することで、従来と同程度の回転数でも風量を高めることに成功した。

モモンガの滑空飛行のように、効率よく風を捉える形状で風量アップ
  • 送風経路と吹き出し口の面積アップとの組み合わせによる。標準コース(洗濯~乾燥6㎏)で実施。 モモンガ構造採用モデルES-X12C/V12C:2.25m³/分、非採用モデルES-X11B:1.79m³/分。
応用パーツ

ネイチャーテクノロジーの採用で
パーツはここまで変わりました

従来乾燥ファン
従来の乾燥ファン。薄く強度があり、耐熱性がある金属製で、羽根は円弧形状になっている。
従来乾燥ファンの画像
モモンガの滑空姿勢応用乾燥ファン
薄い金属板を活かし、モモンガの薄い飛膜と尻尾を再現。跳ね上がった独特の羽根形状をしている。
モモンガの滑空姿勢応用乾燥ファンの画像
効果

風量を高め、乾燥性能に貢献

モモンガは柔らかい飛膜をたわませて風を上手に捉え、平たい尻尾で姿勢を維持して、羽がなくても相当な距離を飛ぶことができる。このモモンガの滑空姿勢を乾燥ファンの羽根に応用。従来に比べ、空気抵抗を抑え、気流を効率的に送り込むことができるようになったことで、風量UPを実現した。
モモンガの滑空姿勢イメージ
従来乾燥ファン
従来は気流の出口付近で剥離が発生。性能が低下する場合があった。
従来乾燥ファンの気流イメージ
モモンガの滑空姿勢応用乾燥ファン
モモンガの滑空姿勢応用乾燥ファンは、独特の形状で空気抵抗を抑えるので、気流の剥離が低減し、スムーズに風が送れるようになった。
モモンガの滑空姿勢応用乾燥ファンの気流イメージ

お手本にした生物の
ココがすごい!

01

飛距離100m飛んだ記録もある。
ずば抜けた滑空能力の持ち主、
モモンガ

モモンガは一見するとリスに似ていますが、目はかなり大きく、尻尾も平らで大きいのが特長。モモンガの魅力は、グライダーのような滑空。滑空により地上の捕食者を避けたり、木を登るよりもエネルギーを使わないで移動できるため、効率的に餌を摂ることもできます。無風状態でも、10m程度の高さなら10~15m程は滑空することができ、風に乗れば40~50m、100m飛んだなんて記録もあります。

近年は森林開発などによって、モモンガが生息する森林地帯が減少し、生息数も減少。自治体によっては絶滅危惧種に指定されている動物でもあります。

大きな尻尾は、樹の上にいる時は
背負って暮らしてる
モモンガの写真