ヘアブラシ

全⾝で約8億本の⽑が⽣えている
ラッコの⽑づくろいに倣って、

髪の⽑の絡まりをほどく

テクノロジー

ラッコの毛づくろいを応用
プラズマクラスターヘアブラシ

新しく手のひらサイズのヘアブラシを開発するにあたって課題となったのは、ブラシ通りと仕上がりのよさの両立。ブラシ本数を増やすことで仕上がりをよくすることはできるが、その分摩擦も増え、毛髪へダメージを与えることになってしまう…。 そこで思いついたのが、1日の多くの時間をグルーミングして過ごすラッコ。ラッコの手のひらの形状をブラシのピン形状や配列に活かすことで、髪の絡まりをスムーズにほどき、毛先への負担も軽減することに成功した。

ラッコの手をお手本にしたブラシ形状で、髪の絡まりをほどきくし通りをなめらかに
応用パーツ

ラッコの毛づくろいに倣った、ブラシ形状

ラッコの毛づくろい応用
ヘアブラシの平面
どの方向からでもピンが髪に作用するように、考えられた配置。
ピンの配置の画像
ラッコの毛づくろい応用
ヘアブラシの側面
形状や太さ、長さの違う3種類のピンを採用。
長さの違う3種類のピンの画像
効果

毛先の絡まりを、スムーズにほどく

ラッコは、小さな手でもとても効率よく毛づくろいをする。その秘訣は爪と手のひらのシワ。出し入れできる爪で毛を整えながら隙間を作り、手のひらでもみ込むことによって毛の間に空気を送り込んでいる。ラッコのこの爪と手のひらのシワ形状を、ヘアブラシに応用した。

ラッコの写真
ラッコの手のひらのシワ形状と爪の形状を応用したブラシ
“ラッコの爪形状”で、
絡まりをほぐす
絡まりそうな箇所に突き刺し、ねじれが起きないように、かき分ける形状になっている。絡みに突き刺さることで髪の毛を押し広げ、隙間を作りながらほぐす。
髪の絡まりをほぐすピン形状
“手のひらのシワ”で、
ブラシ通りを軽くする
波配列により毛束が細かく分割され、髪の毛に隙間が作られるので、ブラシと毛束が効率よく接触し、ブラシ通りを軽くすることを実現した。
ブラシ通りを軽くする波配列のピン

お手本にした生物の
ココがすごい!

01

地球上で最も⽑が多い⁈
1⽇の多くの時間をグルーミングして過ごすラッコ

ラッコは、全身で約8億本もの毛が生えているそう。人間の髪の毛の本数は平均して約10万本と言われているので、800倍もの毛が生えていることになります。ものすごい本数ですよね。

ラッコは海水温が10℃以下の極寒の海に生息しているので、皮膚が海水に触れないよう、1日の多くの時間をグルーミングをして過ごし、毛と毛の間に空気の層を作っています。毛が汚れると体が濡れて凍死してしまうため、ラッコにとってグルーミングはまさに命を守る大切な行動なのですね。

小さな手で一生懸命
グルーミングする姿が可愛い
ラッコの写真