2015年2月24日
半導体技術の国際学会「ISSCC 2015※1」において
タッチパネルシステム※2が展示部門認定賞※3を受賞
半導体技術の国際学会「ISSCC 2015」において、シャープのタッチパネルシステム(以下、本システム)が、「ISSCC 2014 展示部門認定賞」を受賞しました。
本賞は、前年の「ISSCC 2014」で採択された論文の中から、特に展示内容が優れていた技術や研究成果に対して授与されるものです。
当社は、2012年12月に、多点入力を一括して検知処理できる独自の並列駆動方式※4を採用した本システムを開発。入力信号を処理するコントローラICを改良し、現在広く採用されている逐次駆動方式に比べて、感度を表すS/N比※5を約8倍※6に高めました。
ISSCC 2014では、本システムを搭載した70型のディスプレイを使用して、ペン先約1mmの入力やマルチタッチ動作、ペン入力時のお手つき防止機能などを実演。大型ディスプレイで実現したスムーズで快適な手書き入力の操作性と完成度が高く評価され、このたびの受賞に至りました。
当社は、本システムをスマートフォンやタブレット端末、電子黒板やデジタルサイネージなどの幅広いアプリケーション向けに積極的に提案し、高感度なタッチパネルを搭載したディスプレイの普及拡大に貢献してまいります。
■ 受賞内容
・ISSCC 2014 展示部門認定賞
(“ISSCC 2014 Demonstration Session Certificate of Recognition”)
・受賞対象: The Presentation Titled “A 240Hz Reporting-Rate 143 x 81 Mutual-
Capacitance Touch-Sensing Analog Front-End IC with 37dB SNR for
1mm-Diameter Stylus”
《ISSCC 2015》
・開催地:米国サンフランシスコ
・開催期間:2月22日(日)~26日(木)
※1 International Solid-State Circuit Conferenceの略。半導体技術と集積回路に関する世界最大級の国際会議。
※2 液晶ディスプレイなどに搭載することでタッチ操作を可能にするシステム。タッチ入力を検知するセンサーシートと、センサーを制御するコントローラICから成る。
※3 ISSCC 2014 Demonstration Session Certificate of Recognition
※4 多数のタッチセンサーを同時に駆動処理する当社独自の方式。センサーを1ラインずつ検知する一般的な逐次駆動方式に比べて、高い感度性能(S/N比)を実現。(2012年12月10日に当社より発表)
※5 信号とノイズの比。数値が高いほどノイズが小さく、感度が高い。
※6 本システムを搭載した20型のディスプレイにおいて。