川森 |
MURAMASAというブランドは残っていくと思いますし、それはそれでいいんです。もちろんMURAMASAで手に入れた薄く造るとか軽く造るとか、小さく造るとか、そういう技術は基本的にはベースになっていきます。しかしマーケットそのものがMURAMASAをスタートしたときと大きく変わってきていますし、これからももっと変わっていくでしょう。
インフラでも完全にブロードバンドになっていくとか、ホットスポットがもっと増え、モバイル環境も、もっと家庭に入ってくるとか、ADSLが光ケーブルになるとか、ブロードバンドコンテンツも遅れているといいながらも、これからもっと登場してくるでしょう。
そんな環境では、ありきたりのパソコンは皆さんお持ちだし、買い替えたいとも思われないでしょう?そういう意味では非常に熟成したマーケットになってきているんですよ。
次のプロジェクトはMURAMASAをスタートさせたときとは若干違います。2004年に向けて商品開発をしていくスタッフはMURAMASA4号を造るのではなく、そういう環境の変化みたいなものを受け止めて相当新しい挑戦をすると思ってもらいたいし、そういう方向で動いてもらおうと思っています。そういった意味で今開発している商品はMURAMASA4号にはなりません。
先程も申しましたように、MURAMASAというブランドは残っていきますし、今開発している商品もMURAMASAを名乗るかも知れません。しかし狙うマーケットやでき上がってくる商品は今までのMURAMASAとは違う。でき上がったものが『あぁ、この次だったんだね』と思われては、それは連続ではなく満足だと思うんですよね。 |
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手前:クレードル製品版
奥:クレードル初期型モック
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