住宅用太陽光発電・蓄電池・V2Hシステム(個人のお客様向け)

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今回のテーマ 10年の経験者に聞く!導入の決め手と稼働状況は?

ソーラーは設置後何年にもわたって使い続けるもの。そこで、10年前からソーラーを導入されている沖本さんに、導入時の様子や、設置時に気をつけたいポイント、10年間の発電状況などをお伺いしました。

  1. ソーラー導入の決め手
  2. 設置・施工時の注意点
  3. 実際の発電状況
沖本 富夫さん
沖本 富夫さん
兵庫県神戸市在住。1999年に自宅にSUNVISTAを設置。
ご夫婦ともに環境問題への関心が高く、日頃の節電はもちろん、生ゴミの堆肥化にも取り組んでいる。自宅のソーラーシステムを「沖本発電所」と名づけ、10年にわたり発電状況やCO2削減量を記録している。
  1. ソーラー導入の決め手

    • “導入検討のきっかけは阪神大震災でした”

      沖本さん家族
      質問:1999年と早い段階でソーラーを設置されていますが、最初にソーラー導入を考えたきっかけは?

      沖本さん:

      もともと環境問題には関心があったんです。合成洗剤を使わないとか生ゴミは堆肥にして家庭菜園に使うとか、そういった取り組みをしていて。
      太陽光発電も、一個人として環境負荷を減らせられる方法として気になっていました。
      そんな時起きたのが阪神大震災。私の家は無事でしたが、両親や弟の家はかなり被害を受けて「電気が止まったら大変だ」と思い至りました。それからは緊急時の対応策としても考えるようになりましたね。

    • “ソーラーローンで「実質頭金0円」で導入を決意”

      沖本さん
      質問:でもその時はまだ導入されなかったんですね。最終的な導入の決め手は何ですか?

      沖本さん:

      やはり高価な買い物ですからね(笑)興味はあっても、そこまで思い切れなかった。
      ところが、ある日、チラシでソーラーの設置費用の一例を見かけたんです。国の補助金制度もあるというから詳しく調べてみたら、ローンの頭金を補填できそうなくらいの金額が出ることが分かって。ソーラーローンは金利も優遇されるし、実質頭金なしで導入できるならやってみようか、と導入を決めました。
      現在の国の補助金は、当時ほど高くないようですが、市町村の補助金が出るところもあるようだし、やはり初期費用の負担が減るのはありがたいですよね。

      補助金の情報を調べる

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  2. 設置・施工時の注意点

    • “後付で3kwのソーラーシステムを導入”

      ソーラーパネル
      質問:導入されたソーラーはどの程度の規模なんですか?

      沖本さん

      1988年築の一戸建てに後付で、3kwのソーラーシステムを設置しました。
      当時はまだ四角いモジュールしかなかったし、1つのモジュールが大きかったんですよ。
      今ならモジュールの種類もたくさんあって、コンパクトになってきているから、東西の屋根にも設置できたんですが…これから導入される方が少しうらやましいですね(笑)

      太陽電池モジュールについて
    • “屋根のメンテナンスは重要”

      質問:後付のソーラー設置は不安という声がありますが、沖本さんは後付で困ったことはありましたか?

      沖本さん:

      後付だから工事が手間取ったとか、そういうデメリットはありませんでした。
      ただ、質問者の方が気にされているように、屋根のメンテナンスは注意したほうがいいですね。
      ソーラーを載せると、その部分は屋根の塗り替えができなくなります。屋根が老朽化すると雨漏りの心配が出てきますから、ソーラーを載せる前にきちんと塗り替えをしておいたほうが安心です。後付する場合は、屋根のメンテナンス計画も併せて考えたほうがいいでしょう。
      最近は屋根一体型のモジュールが出ているようなので、新築で屋根の塗り替えを気にしたくない方は検討してみてもいいかもしれませんね。

      ソーラーパネル

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  3. 実際の発電状況

    • “年間トータルでこれだけ発電できるのは嬉しい誤算”

      発電量
      質問:導入してから分かった、予想外な点はありましたか?

      沖本さん:

      ソーラーの発電量について、設置からずっと発電記録をつけているんですが、毎年の発電量は、設置しているモジュールのパンフレットに掲載されていた年間予測発電量とあまり変わらない数値です。新興住宅地で周りに障害物が少ないせいかもしれませんけどね。
      ちなみに発電量が一番多いのは5月です。真夏は暑くて発電効率が少し落ちるみたいです。冬は日が低くて、屋根まで十分日光が届かないので、やはり発電量は少ない。でも年間トータルでこれだけ発電できるというのは、うれしい誤算でした。

    • “2009年から売電価格が倍になり、回収率もぐんとあがりました”

      質問:10年間運用してみて、費用対効果はどれくらいありましたか?

      沖本さん:

      金額的なことをいうと、2009年から売電価格がそれまでのほぼ倍になり、回収率がぐんと上がりました。導入した当時は回収に20年と言われていましたが、今のペースならもう少し早くなるかもしれません。これから導入される方なら10年で回収も可能でしょうね。 ただ、私の場合は元を取るよりも「どれだけ環境負荷を減らせたか」を重視しています。モニターに表示されるCO2削減量を記録していると、エコ意識が日々維持できますし、「今年は年間CO2を○t削減できた!」という達成感を味わうと、ソーラーを設置してよかったなと思います。

      モニターに表示される発電量
      発電量をシミュレーションする
    • “もしもの不具合も、毎月の記録で気づきやすく”

      毎月の発電量記録
      質問:発電量の記録でいろんなことが分かるんですね、やはり記録はつけておいたほうがいい?

      沖本さん:

      そうですね。一時期、発電効率が前年よりも明らかに落ちていることに気がついたんです。おかしいなと思っていた矢先、メーカーから部品不具合による無償取替の連絡が来ました。こういう、もしもの不具合の場合も、記録があれば気づきやすいと思います。
      今はwebで自動的に記録してくれるサービスがあるそうですね。私は残念ながら加入条件に当てはまらないので、自分で記録していますが…今、私がソーラーを再導入するなら、絶対利用していると思います(笑)

    • “思ったよりもキレイに保てています”

      ソーラーパネル
      質問:無償取替のほかに、メンテナンスなどを受けたことはありますか?

      沖本さん:

      いいえ、とくに必要なくて、受けていません。
      実は私も汚れが気になって、何度か屋根に登って確認したことがあるんです。でも、思ったよりもキレイに保てていました。砂ぼこりなどの軽い汚れは、雨で流れて、ほとんどありません。
      台風で破損するのでは、と心配される方もいらっしゃるようですが、私の場合は10年間で一度も被害なしですね。パワーコンディショナーも一度も故障していないですし。
      とはいえ、保証制度やアフターサービスが手厚いところを選んでおいたほうが、やっぱり安心。ソーラーは5年、10年と、長いサイクルで使う製品ですから、何かあった時にすぐに連絡できて、メンテナンスしてくれると心強いですよね。

      アフターサービスについて

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記事一覧

  1. 06 設計士に聞く!ソーラー選びとエコライフのポイント
  2. 05 決め手はコレ!ソーラー生活を毎日楽しむ方法
  3. 04 ソーラーで家計と家族はどう変わる?
  4. 03 ここに気をつけたい!今どきのソーラー選び
  5. 02 ソーラー+オール電化でもっと賢い生活に
  6. 01 10年の経験者に聞く!導入の決め手と稼働状況は?