熱もダニも逃がさないエコなふとん掃除機「コロネ」 サイクロンふとん掃除機

低消費電力と軽やかさの実現

有馬:温風を生み出すためにヒーターを使っていないので、コロネは低消費電力でかつ軽いことにも注目してほしいですね。

手塚:長年、当社では掃除機を開発してきたので、モーターの熱を使えば、ヒーターが不要で余計な電力を使わずに済むという発想はすぐに出てきました。追加の部品がいらない分、本体が軽くなりますしね!ただ、それを実現する設計となると課題がたくさんありました。

モーターをはじめとした掃除機の部品や内部構造に関する技術・設計を担当する有馬さん。

具体的にはどの部分が一番難しかったのですか?

有馬:コロネは、ダニが嫌がる温風の吹出口とそのダニを吸い込む吸込口とが同じ底面にあります。初めの試作機では、せっかく出した温風を自分自身で吸ってしまっていました(^^;)

確かに同じ面での吹き出しと吸い込みの両立は難しそうです。

堀元:温風がダニに届かないばかりかモーターの冷却もうまくできず・・・温風吹出口の位置や形状を見直し、調整を何度も繰り返しました。そして吹出口と吸込口の間に仕切りを設けて、温風を吸い込まないように工夫しました。

有馬:あと最も苦労をしたのは、モーターのコントロールです。コロネでは、安定して温風を供給しないといけません。モーターの回転数を上げすぎると吸引力は高まるけれど温風は熱くなり過ぎ寝具にダメージを与えてしまいますし、逆に回転数を下げすぎると吸引力や温風の温度が足らなくなってしまうので。

なるほど、吸引力と温風の温度は関連しているんですね。

堀元:そうなんです。内部センサーで温風の温度を感知しモーターの回転数を細かくコントロールするなど、吸引力と温風の温度の適切なバランスを探すのにかなりの時間を費やしました。また、起動時には素早く温風を出すために、モーターの回転数を上げるようにしています。さらに、底面にもセンサーをつけて、コロネがふとんから離れると安全のためにブラシの回転数を下げるようにしています。これはモーターの無駄な運転も減らしているので、省エネにもつながっています。

手塚:モーターは従来よりも小型にした上で、アルミ合金製を採用して軽量化したので、製品質量も2.4kgと女性の方もラクラク操作ができると思います。あと、個人的に一番いいなと思っているんですが、コロネをかけると温風の効果でふとんがふっくら仕上がります。梅雨の時期や、帰宅が遅くてなかなかふとんを外に干せない方などにおすすめです!

吸引と温風製造の二つの役割を果たすアルミ合金製モーター

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