SHARP オフィスソリューション

BIG PAD × TeleOffice 最新ICT活用リポート vol.4

※日経BP社の許可を得て「日経情報ストラテジー」2015年10月号広告を転載

アクティブラーニングの実践を目指す立命館大学が「BIG PAD」を本格導入

タッチディスプレイ「BIG PAD」とクラウド型Web会議サービス「TeleOffice」を活用したソリューションを紹介する本シリーズもいよいよ最終回。今回は、教育研究機関での活用例を紹介する。立命館大学では、この4月に開設した大阪いばらきキャンパス(OIC)に100台を超えるBIG PADを導入。多彩な機器をネットワーク連携する情報のHUBとして、学生の能動的な学びを強力にサポートしている。

多様な学びの実現を目指しBIG PADを採用

立命館大学
OIC 地域連携室副室長
政策科学部 教授
服部 利幸 氏

立命館大学の大阪いばらきキャンパス(OIC)は、学生が主体的に学ぶアクティブラーニングが実践できるよう設計されている。立命館大学 OIC 地域連携室副室長 政策科学部 教授 服部利幸氏は、「知識を与えられるだけでなく、課題先行型で学生が自ら学べる場を目指しました。そのために、キャンパス全体を学びの場とし、学生の学びと活動のフィールドを広げるため、社会に開かれたキャンパスとしました」と語る。

そのOICの小中規模の全教室に導入されたのが、タッチディスプレイ「BIG PAD」。ゼミ用のセミナールームを中心に計115台が導入された。すべてキャスター付きの専用フロアスタンドに設置している。

立命館大学
情報システム部 情報基盤課
課長補佐
倉科 健吾 氏

BIG PADとの出会いについて、立命館大学 情報システム部 情報基盤課 課長補佐 倉科健吾氏は、「60V型という大型の明るいディスプレイが手に届く価格で登場したインパクトは大きかった。2012年にオフィスや一部の教室で試験導入しました。詳しい講習がなくても簡単に使え、紙をめくるように画面表示を変えられるので、板書を消さずに前に戻って説明できることが先生方にも好評でした。自由にいろいろな場所に動かせることにも可能性を感じました」と語っている。

その後OICの計画が具体化する中で、求めていた学びの環境を実現するため、BIG PADの導入が検討され、入札を経て2014年10月、導入が正式に決定した。

立命館大学
OIC 学びステーション(OIC 教学課)
課長補佐
河合 孝一郎 氏

OICの教室のコンセプトについて、立命館大学 OIC 学びステーション 課長補佐 河合孝一郎氏は、「学生の多様な学びを実現するため、日本のお茶の間のような空間を目指しました。お茶の間は、食堂・リビング、時には寝室にもなり、1つの空間に色々な機能が備わっています。さらに、教室の前後の概念をなくし、机や椅子はもちろん、機材も含め、すべてを可動式にしてレイアウトフリーとしました。機能が固定されないことで、将来的な変化にも柔軟に対応していけるものとなっています」と語る。導入について倉科氏は、「天井に固定されるプロジェクターと違って、可動式のBIG PADは、レイアウトフリーの教室に最適でした。また、天井吊り工事や配線工事は不要で、工期の短縮化にも繋がり、プロジェクターに比べて導入コストを約3分の2に抑えることができました」と語る。

教室でHUBとして機能 80V型新製品にも期待

180インチ相当のマルチディスプレイ

「立命館いばらきフューチャープラザ」には、シャープの60V型液晶ディスプレイ×9台、約180インチ相当のマルチディスプレイが設置され、市民対象のイベント等に活用されている。

BIG PADは、研究発表や複数人で画面を見ながら資料を修正するなど、多彩に利用されている。河合氏は、「従来のグループ学習は、みんなで話し合っても結局修正作業などは、誰か1人が行っていました。しかし、BIG PADを使えばみんなで話し合いながら、ダイレクトに資料を修正できます。本当の意味のグループ学習が実践できるようになりました。ディスプレイが、見るだけの存在から、触って協同するツールになりました」と語る。

また服部氏は、「多様な機器と容易につながり、アプリやクラウドサービスとの親和性が高いです。たとえばBIG PADとアプリを組み合わせ、付箋にアイデアを書き出して分類するKJ法をデジタル化しました。手元のスマートフォンなどからアイデアを入力して送るとBIG PADにどんどん表示され、出たアイデアをタッチ操作で移動して簡単にまとめられます。入力や分類の時間が3~4分の1に短縮でき、その分考える時間を増やせました。また、就職活動で遠隔地にいる学生をインターネット経由で接続して、授業に参加させることもでき、電子黒板としてだけではなく、ネットワークの中心に位置するHUBのような存在となっています」と語っている。

「立命館いばらきフューチャープラザ」には、シャープの60V型液晶ディスプレイ×9台、約180インチ相当のマルチディスプレイが設置され、市民対象のイベント等に活用されている。

倉科氏は、この8月に新登場したBIG PADの80V型新製品にも期待を寄せる。「タッチ操作と書き味が向上したとのことなので、早く試してみたいです。複数台連携してマルチディスプレイで利用できるところもおもしろい」(倉科氏)。

立命館大学OICは、「常に未完成」をコンセプトに、今後も有効なツールを見付けたら、積極的に導入していきたい、と語る。

80V型「BIG PAD」新製品登場!

BIG PADの新モデルPN-L803Cは、今年7月から8月にかけて開催されたBtoB総合展示会「シャープ Eco & Business ソリューションフェア」に登場。展示会場で、ひときわ注目を浴びていた。

その最大の特徴は、何と言っても操作性の向上だ。今回からタッチパネルが待望の「静電容量方式」になった。スマートフォンやタブレットなどで採用されている方式で、より精度が高く、きめ細かい位置検出が可能となり、ペンの書き味が大幅にアップしている。従来比で約2分の1のサイズの文字まで正確に書き込めるようになったことから、微細な図面への書き込みや、細かい箇所の校正など、精度を要する作業も、スムーズに進められることが実感できた。また、洋服の袖口のような、指やペン以外のものに接触した時の誤動作が少ないのも、利用者にとってありがたい進化といえる。

さらに、新ソフト「SHARPタッチビューアー」の活用で、大画面ならではの操作性が発揮される。BIG PADの画面上に並べた、文書や画像・Webブラウザ・動画などのそれぞれの画面に、ファイルの種類を気にせず、タッチで軽快に操作したり、ペンでダイレクトに書き込みを加えていける。まるで掲出した紙に書き込んでいくように、直感的でスマートな使い勝手だ。

これまでの連載で紹介してきたように、先進的なICTを活用した、現場の生産性・クリエイティビティの向上が求められている昨今、このBIG PAD新製品は最適な進化を遂げていると言えそうだ。

多彩なファイルに対応するミーティング用の新ソフト
「SHARPタッチビューアー」

SHARPタッチビューアー上に、スライドや表計算ソフトはもちろん、Webブラウザや動画までまとめて表示し、それぞれの画面にペンで書き込みながらディスカッションができる。書き込んだ画面全体を保存して議事録にできる他、画面上の配置や書き込み状態を保存することで、次回の会議時には、前回の続きから再開が可能。

従来比※約2分の1の
細かい文字が書き込める

ミーティング中に決まった文字修正もスムーズ。わずか15㎜角の文字に対応しているため、まるでノートのように書き込める。

※従来機種 PN-L802Bとの比較

企業紹介

立命館大学

西園寺公望を学祖とし、1900年に「京都法政学校」として創設。「未来を信じ、未来に生きる」の精神をもち、正義と倫理をもった地球市民として活躍できる人間の育成に努めている。

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